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「かくれ資産は67兆円」リユースしないのはもったいない! 環境・経済・暮らしを変える「循環」の力

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写真:アフロ

環境にも経済にも効くリユース

リユースとは、「まだ使えるモノを繰り返し使う」こと。
たとえば、着なくなった服をフリマアプリで誰かに譲ったり、家で使っていた食器をリサイクルショップに出したり、不要品を回収するサービスを利用する行為がリユースに当たります。

似た言葉に「リサイクル」がありますが、リユースは"そのまま使う"ことに特徴があります。加工や解体をせずに、モノ本来の形を保って再利用することで、エネルギーや大きなお金がかかるということもありません。

「中古=古い」ではなく、「資源=再活用できるもの」として価値を見直す。
それが、使い捨てが当たり前だった消費スタイルから、"循環型"への転換を意味します。

さらに、リユースは ゴミを出さないだけでなく、CO₂の排出も減らせるという意味で、環境対策としても大きなインパクトを持つアクションなのです。

環境によいというだけで広がっているのではなく、ビジネスとしてもリユース市場は盛り上がってきています。
国内のリユース市場は約3兆円規模。2009年の1兆円台から着実に成長し、2030年には4兆円規模になると予想されています。特にここ2-3年の伸びは大きく、ネットのオークションサイトやフリマアプリ、そしてリユースショップのショッピングモール出店増加など、利用のハードルも以前よりずっと低くなっています。

出典:環境省「リユース等を取り巻く社会動向とこれまでの環境省の取組」
出典:環境省「リユース等を取り巻く社会動向とこれまでの環境省の取組

家庭に眠る"かくれ資産"は約67兆円!?

リユースが広がりを見せている一方で、まだまだ使えるモノが家の中で眠っている―それらは"かくれ資産"と呼ばれ、環境省やリユース業界から注目されています。

環境省のレポート(2024年)によると、日本国内の家庭に眠るリユース可能な資産の総額は、なんと約67兆円にのぼると推計されています(参考:環境省「リユース等を取り巻く社会動向とこれまでの環境省の取組」)。

この金額、世帯数で割ると1世帯あたり平均 110.6万円。さらに国民一人あたりに換算すると平均約53.2万円分もの「使わずに眠っているモノ」を私たちは抱えていることになります。

出典:環境省「リユース等を取り巻く社会動向とこれまでの環境省の取組」
出典:環境省「リユース等を取り巻く社会動向とこれまでの環境省の取組

それは、着なくなった洋服、使わなくなった家電、読まなくなった本かもしれません。つまり、「もう使っていないけど捨てていないモノ」たちが、じつは循環社会にとっての貴重な"資源"だということ。

この"かくれ資産"を活かせば、私たち一人ひとりが社会全体の資源循環に貢献できるポテンシャルがある―そんな事実に気づかされます。

それでも、まだ多くの人が「やってみたいけど、やれていない」状態にとどまっています。なぜなのでしょう?

リユースのハードルとは?

フリマアプリの普及やリユース専門ショップの拡大によって、「リユース」はずいぶん身近になりました。それでも、調査によれば過去1年でリユース品を購入・利用した人は全体の3割程度にとどまっています。

この背景には、心理的ハードルや、実際のインフラの不足があると考えられます。

「リユース=中古品」というイメージには、まだネガティブな印象も残っています。「壊れていたら?」「衛生面は大丈夫?」「詐欺に巻き込まれたら?」など、品質や安全性に不安を感じる人は少なくありません。

査定のプロは1日で1人1,000kgもの衣類を選別することも。自動化、AI化も進んでいる
査定のプロは1日で1人1,000kgもの衣類を選別することも。自動化、AI化も進んでいる

そこで中古品に対する不安を払拭するため、リユース業界ではさまざまな取り組みが進められています。例えば、リユース品を取り扱う多くの企業では、専門スタッフによる査定やAIを活用した価格判定が行われており、商品の状態や市場価値に応じた適正な価格づけがされています。さらに、回収された商品は丁寧に検品・クリーニングされたうえで販売されるため、清潔さや動作の確認が事前に行われているケースも少なくありません。また、個人間取引の場では、詐欺や偽造品への対策として本人確認や出品監視、トラブル補償制度などが整備され、安全性が高まっています。
こうした企業の地道な努力によって、「中古だからちょっと不安...」という気持ちを軽減し、誰でも安心してリユースを選べる環境が着実に広がりつつあるのです。

インフラの課題を解決するために

「着なくなった服はあるけど、どこに持っていけばいいの?」
「インターネットで自分で出品などをする時間がない」

そう思ったことがある方も多いのではないでしょうか?実は、リユースが進まない理由のひとつが「出す手段の分かりにくさ・面倒くささ」です。

そんな中で注目を集めているのが、LINEヤフーとECOMMITが展開する「宅配PASSTO(LINEアプリが必要です)」。段ボールに詰めて自宅で待っているだけで、再利用可能なモノを回収してくれるサービスです。

「持ち込み」から「送るだけ」へ。これもインフラ整備のひとつの形です。

写真:関連記事 「使わなくなったモノ、捨ててませんか? 自宅にいながらみんなの不要品を次の人へつなげる、新たな取り組み」
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ヨーロッパでは、循環は"当たり前"のルールに。進むエコデザインと「修理する権利」

リユースや循環型の仕組みは、日本ではまだ「選択肢のひとつ」かもしれませんが、ヨーロッパではすでに"前提"として制度に組み込まれつつあります。

EUでは2020年に「新たな循環型経済行動計画」が策定され、「環境にやさしい経済」と「競争力のある産業」を両立させることをめざしています。
そこにあるのは、"つくる"ところから"すてる"までのすべてを見直し、「最初から循環前提のものづくり」をするという、徹底したアプローチです。

エコデザインの義務化:つくる前から"リユース可能"であること

2024年、EUでは「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」が施行されました。これは、食品や医薬品、自動車を除くあらゆる製品が対象となる包括的なルールで、以下のような要素が盛り込まれています。

  • 製品の耐久性・信頼性・修理しやすさの設計を義務化
  • エネルギー効率・資源効率の向上も含めて製品開発の段階で評価
  • デジタル製品パスポートを通じて、原材料や修理履歴などをトレーサブルに
  • 未使用製品の廃棄禁止(売れ残り品を捨てることも禁止)

つまり、「買ってすぐ壊れるモノ」「直せないモノ」は最初からつくらせないようにし、「リユース・修理しやすさ」を製品に組み込むことが義務になりつつあるのです。

コロナがもたらしたのは「修理」熱?ロンドンの''Repair Week''現地レポート
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EUが保障する「修理する権利」とは?

さらに2024年7月、EUは「修理する権利(Right to Repair)」を正式に発効しました。
これは、製品が壊れた際に、

  • 保証期間内外を問わず、修理の選択肢が消費者に開かれていること
  • 必要なパーツがメーカー側から合理的な価格で供給されること
  • 修理できる製品であるにも関わらず、不当に買い替えを促さないこと

などが明文化されるというものです。

これにより、EU圏では「壊れたから買い替え」から「直して使い続ける」が当たり前に。リユースやリペアに対する心理的・制度的な障壁が大きく下がりつつあります。

これからの日本に必要な視点とは?

日本でもリユースやリペアを後押しするサービスや自治体の試みが増えつつありますが、海外の動きを見ると、「制度」や「義務」として定着させるレベル感に、まだ大きな差があることも見えてきます。

これからの日本では、

  • 「つくる・売る」企業に求められる設計責任
  • 「買う・使う」消費者の選択肢の拡充
  • 「出す・直す」インフラの整備と透明性

これらが一体となって、リユースが"特別な選択肢"ではなく、"ふつうの選択肢"になっていくことが期待されます。

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課題の裏側に、アクションのチャンスがある

リユースは、資源やゴミの問題だけでなく、私たちの暮らしを豊かにする可能性を秘めています。

だからこそ、課題を「できない理由」で終わらせず、「こうすればできる!」に変えていくことが、これからの社会には必要です。

あなたのリユースアクションが、未来の資源循環をつくっていきます。

リユースの日公式キービジュアル
イラスト:タナカカツキ

そして8/8は「リユースの日」です。
これは、"モノが人から人へと循環し続ける無限(∞)のサイクル"を象徴する「8」の字にちなんで、リユースの認知向上や社会啓発活動を目指す一般社団法人日本リユース業協会によって定められた日です。
賛同する様々な企業や個人が、SNSや店頭で「#リユースの日」のハッシュタグを活用した啓発活動を展開予定とのこと。

まずは、家にある"手放しづらいけど使っていないモノ"から。リユースを、今日からもっと当たり前にしてみませんか?

手軽に不要品を送り、眠っている資源を活かすことができる「宅配PASSTO(LINEアプリが必要です)」
Yahoo!オークション いつでも、どこでも、すべての人にリユースするワクワクを
Yahoo!フリマ かんたんご利用ガイド
ZOZOUSED ようこそ、ZOZOUSEDへ

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