Yahoo! JAPAN SDGs

豊かな未来のきっかけを届ける

豊かな未来のきっかけを届ける

目指すは廃棄物ゼロ社会の実現。コカ·コーラ社が2030年に見据える、ペットボトルの循環と再生

提供:日本コカ·コーラ

日本コカ·コーラのサスティナビリティー推進部の田口美穂さん

普段、何気なく捨てているペットボトル。実はそれが、未来に新しい容器として生まれ変わる大事な資源だと知っていますか?「ボトル to ボトル」は、使い終わったペットボトルを回収し、新たなペットボトルとして生まれ変わらせる取り組みです。

日本のコカ·コーラシステム(※1)では、2020年3月から「い・ろ・は・す 天然水」で100%リサイクルペットボトルを導入し、今年5月には旗艦製品の「コカ·コーラ」にも拡大(一部製品を除く)。「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」の実現を目指し、2030年までにはペットボトルの全製品をサスティナブル素材に移行しようとしています。

「ペットボトルはごみではなく資源なんです」と話すのは、日本コカ·コーラのサスティナビリティー推進部の田口美穂さん。飲料業界のリーディングカンパニーが目指す、廃棄物ゼロの社会とは?お話しを伺うなかで見えてきたキーワードは"循環"でした。

※1日本のコカ·コーラシステムは、原液の供給と、製品の企画開発・マーケティングを担う日本コカ·コーラと、製品の製造・販売を担うボトラー社や関連会社などで構成される。

ペットボトルを"循環"させる「ボトル to ボトル」

ペットボトルに入ったい・ろ・は・すとコカ·コーラ

レジ袋の有料化、マイボトルの推奨など、プラスチックの使用を規制する動きが広がっています。

プラスチックやペットボトルは、一般的に石油由来の樹脂を原料としており、近年では温室効果ガスの排出や天然資源の枯渇、海洋プラスチックごみなどの観点から、世界的な課題となっています。しかし、ペットボトルには輸送面や衛生面でのメリットもあり、今すぐに廃止するのは現実的ではありません。できるだけ環境に配慮した素材に変えていくなど、模索することが求められています。

「リサイクルプラスチック」も、環境負荷を低減するために注目されている素材のひとつ。なかでも「ボトル to ボトル」は、ペットボトルを"ごみ"ではなく、"資源"と捉え、再利用する取り組みです。

インタビューに答える田口美穂さん

「まだまだペットボトルを洗ってそのまま再利用していると誤解されることも多いのですが......」と、田口さん。では、「ボトル to ボトル」の仕組みとは?

「収集したペットボトルはリサイクル業者へ運ばれると、洗浄、破砕しフレーク状になります。ここから有害物質を除去したのちに溶かして、ペットボトルのもととなる再生PETレジンを作ります。これを『プリフォーム』と呼ばれる試験官のようなものに成形し、空気を入れるとペットボトルになるのです」

回収、フレーク化、キャップ除去、洗浄、原料化という流れでPETボトルが再びうまれる、ボトル to ボトルの流れを説明するイラスト

100%リサイクルペットボトルを導入することにより、石油由来ペット樹脂を使用する場合に比べて、CO2排出量はどれくらい削減できるのでしょうか。

1本あたり約60%、コカ·コーラシステム全体で年間約35,000トンの削減につながります。石油由来原料からつくられる新たなプラスチックを約30,000トン削減できる見込みです(※2)」

ペットボトルは海洋プラスチックごみの代表のようにされがちですが、実は、日本でのペットボトルリサイクル率は世界的にも高い水準だといいます。

「日本でのペットボトルにおいては、回収率93%、リサイクル率85.8%です。ただし、リサイクルプラスチックは繊維やトレイなどに利用されたり、熱源として利用されるサーマルリサイクルの割合が多かったりと、すべてがペットボトルに生まれ変わるわけではありません。

使用済みペットボトルを再生利用する『ボトル to ボトル』は、持続的にリサイクルできる唯一の方法なのです」

※2一般的なPETボトルから100%リサイクルPET素材に切り替えた場合。対象製品合計、前年出荷実績に基づく日本コカ·コーラ試算。

「日本の飲料業界全体でのリサイクルペットボトルの使用率は12.5%程度ですが、コカ·コーラシステムでは2020年に28%を達成しました。今後さらに『ボトル to ボトル』を推し進め、2022年までに50%以上、2030年までには全てのペットボトルを100%サスティナブル素材(※3)に切り替えることを目標としています

※3 ボトル to ボトル 90%と、植物性PET樹脂10%で合わせて100%

「い・ろ・は・す 天然水」のもうひとつの"循環"は、森と水

い・ろ・は・すの写真

コカ·コーラ社のなかで「ボトル to ボトル」をいち早く取り入れた「い・ろ・は・す 天然水」は、2009年に誕生。クシャッとしぼる「ecoるボトル しぼる」を採用したほか、当時の500mlペットボトルでは国内最軽量で、このころからPET樹脂使用量を削減していました。

2020年からスタートした、「ボトル to ボトル」によるペットボトルの循環のほかにも、「い・ろ・は・す 天然水」が掲げる"循環"のキーワードがあります。それは森と水の循環。

「おいしい天然水には、健康な森が欠かせません。森が豊かな土を育て、その土が受け止めた雨を浄化しながら、何十年もかけて地下水脈に辿り着き、その水がやがておいしい天然水になるのです。森を守るため、『い・ろ・は・す 天然水』は売り上げの一部を、日本各地で行われている森林の保全活動に寄付しています」

森が守られ、おいしい水が育まれる、い・ろ・は・すの循環を示すイラスト

「い・ろ・は・す 天然水」を選ぶことで、森が守られ、おいしい水が育まれる--。コカ·コーラシステムはそんな仕組みをつくっているのです。

寄付先である森林の保全団体の活動は、植林や間伐などを適切に行うことで土壌を豊かにし、森の生物多様性を維持するだけでなく、自然災害の防止にもつながっていきます。

飲料業界のリーディングカンパニーとしての役割とは

"天然水の品質の良さ"と、"エコであること"。このふたつを両立させながら消費者へ伝えることについて、「難しい面もあった」と、田口さんは振り返ります。

「天然水のブランドなので、おいしい水であることが第一です。その容器がリサイクル素材であることは、必ずしも"おいしさ"のイメージには直結しないですよね。リサイクルというと、ひと昔前までの、再生紙のトイレットペーパーがごわごわしていたイメージが残っていて、"安い"とか"粗悪品"と思われてしまうのではないかという懸念もありました」

実際に、数年前までのリサイクルペットボトルは少しくすんでいました。しかし技術が進んだ現在では、きれいな透明色に。

また、リサイクルだから"安い"わけではなく、石油由来のペットボトルに比べても工程が増えるため、よりコストはかかってしまいます。それでもコカ·コーラシステムがサスティナブル素材への移行を宣言しているのは、飲料業界のリーディングカンパニーとしての矜持があるから。

「飲料会社としての我々の使命に、『Refresh the world. Make a difference. 世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと』を掲げています。製品の販売だけでなく、企業理念や姿勢など、全てはこの考えに基づいているのです。昨年、『い・ろ・は・す 天然水』が100%リサイクルペットボトルを導入した"前向きな変化"を堂々と宣言してみたところ、大きな企業が真剣に環境への取り組みを行っているということで、若い世代を中心に支持していただけました。コストは関係なく、正しいことを選んで、業界をリードしていきたいと思っています」

フリーズドライ飲料「1,2,CUBE」

「リサイクルペットボトルはひとつの選択肢ですが、オンラインでケース販売しているラベルレスボトルや、容器を使わない選択肢としてのフリーズドライ飲料『1,2,CUBE』など、飲料のシーンに合わせた提案をしていきたいと考えています」

廃棄物ゼロ社会の実現に欠かせない、消費者の協力

「い・ろ・は・す 天然水」を選ぶだけで、環境負荷を低減したリサイクルペットボトルを活用でき、森林保全にもつながるということがわかりました。しかし、きちんと"循環"させるために大事になってくるのが、使用済みペットボトルを回収のルートにのせること。これには、消費者の協力が欠かせません。

例えば、飲料用自動販売機の横にあるのは"ごみ箱"ではなく、"リサイクルボックス"だとご存知でしょうか。

自動販売機の横に設置されているコカ·コーラのリサイクルボックス

「まだまだごみ箱だと思われることも多いようで、リサイクルボックスで回収される3割は、お弁当箱やテイクアウトドリンクなどの容器、飲み残しなどが占めます。また、ペットボトルをタバコの灰皿代わりにして捨てられてしまうと、リサイクルすることができず、廃棄せざるを得ません。もちろんリサイクルボックスでなくても、自治体の資源ごみの日にペットボトルを分別して出していただくのでも構いません。中身を空にしてキャップとラベルをはずしていただけたら」

日本のコカ·コーラシステムでは「容器の2030年ビジョン」で、原料や形状をサスティナブルなものに変えていく「設計」を行い、販売と同等量の容器を「回収」し、自治体や地域社会など「パートナー」とのリサイクルスキームの構築という3本柱を設定。

自分たちが販売した容器を1本たりとも海へ流出させない--そんな、世界を本気で実現しようとしています。

「以前、学生さんとお話ししたときに、地球環境について考えることが『地球人として当たり前ですよね』と言っていたのが印象的でした。今は若い方々の環境意識がとても高いと感じます。私たちは、その世代、さらにその次の世代のためにも、資源を守っていかなくてはならない。もちろんそれは消費者のみなさんに無理強いするのではなく、選択肢や、仕組みづくりを行っていくのがコカ·コーラ社の使命だと思っています」

廃棄物ゼロの循環型社会の実現のために。私たちの"地球人"としてのほんの小さな心がけが、未来の資源を守ることにつながります。

【日本コカ·コーラの関連ページ】
サスティナビリティー総合サイト トップ
100%リサイクルを目指す取り組み

コカ·コーラは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。100%リサイクルペットの導入は、SDGs12番と14番の目標に関連します。

\ さっそくアクションしよう /

ひとりでも多くの人に、地球環境や持続可能性について知ってもらうことが、豊かな未来をつくることにつながります。

  • facebookでシェアする
  • twitterでツイートする
  • LINEで送る
  • はてなブックマークに追加
  • Feedlyに登録する
  • noteに書く

ABOUT US

Yahoo! JAPAN SDGsは、これからの地球環境や持続可能性について、ひとりでも多くの人に伝え、アクションにつなげていくことで、地球と日本の豊かな未来をつくる、そのきっかけを届けていきます。

TOP