提供:アフロ
提供:アフロ
古代から戦前まで
飛鳥時代から江戸時代、明治にかけて、日本では寺院や城の建立、西洋文化の流入などにより木材の需要が大きくなりました。その都度、伐採規制と植栽を行う制度が制定され、持続的な森林利用が推進されてきました。
戦後の拡大造林政策
(1950年代~)
戦後の復興に伴う木材需要の急増に対処するため、政府は「拡大造林政策」を実施しました。天然林を伐採し、スギやヒノキなどの針葉樹の人工林に置き換えることで、大規模な人工林が造林されました。
木材の輸入自由化と
林業の衰退
(1960年代〜)
昭和30年代以降、安価な外材の大量輸入により国産材の価格が低迷し、日本の林業は苦境に立たされました。これに伴い、林業従事者の減少や高齢化が進み、地域の活力の低下などの問題が発生しました。
多面的な森林活用と
持続可能な経営の
課題
(2000年代〜)
2000年代以降、森林の役割は木材生産だけでなく、環境保全や生物多様性保全、レクリエーションなど多面的な機能にシフトしました。政府は持続可能な森林経営を推進していますが、林業従事者の高齢化や担い手不足は依然として大きな課題として残っています。