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現役大学生・世良マリカさんがケニアで感じた、持続可能性のカギ

    

elove by zozo

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史上最年少16歳、現役高校生で「ミス・ワールド2019 ジャパン」の日本代表に選出され、現在は慶應義塾大学に通いながら、教育格差や貧困問題に関心を寄せる世良マリカさん。Z世代と呼ばれる2002年生まれの世良さんが考える、サステナブルなアクションについて伺いました。

── 現在、様々なサステナブルな取り組みを行う世良さん。サステナビリティに興味を持ったきっかけを教えてください。

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家族が国際機関で働いていたということもあり、幼少期から貧困問題への課題意識は強かったように思います。さらに、高校生のときに授業でSDGsについて学んでから、サステナビリティに興味を持つようになりました。16歳のときに参加した「ミス・ワールド2019 ジャパン」でも、SDGsがスローガンとして掲げられていました。そういった複数のきっかけから、徐々にサステナビリティへの関心や課題意識が高まっていきました。

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貧困や経済、環境問題に関する講演やイベントも精力的におこなっている。

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── 今、世良さんが関心のあるテーマについて教えてください。

貧困や経済、環境など様々なテーマに関心を持っていますが、今一番積極的に取り組んでいるのは発展途上国の開発分野です。具体的には、ケニアで廃材をリサイクルして商品を作っているブランドを国外へ広めるサポート事業をおこなっています。ケニアには日本ではあまり見ないようなカラフルでユニークなデザインのものがたくさんあるんですよ。

Ocean Sole
ケニアでビーチクリーン活動に取り組むNPO。
「海洋汚染の解決&雇用機会の創出」をミッションに掲げ、廃棄され海洋汚染の原因となっていたビーチサンダルを回収し、カラフルでアーティスティックな動物のオブジェを製造している。

Uzuri
Made in Africaの既存の商品をリデザインコラボ商品として、「Made in Africaの魅力」と「日本人の好み」を融合させた商品を開発、日本でOcean Soleの製品を販売するブランド。

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廃材をリサイクルして製作した商品(Ocean Sole)

Roka Bags
使用済みの看板やバナー(のぼりや旗)を環境に優しい製品に再利用。環境に優しいトレンディでスタイリッシュな防水バッグを製作、販売している。

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廃材をリサイクルして製作した商品(Roka Bags)

2023年9月に現地を訪問した際、そのブランドで使用する廃材を回収している女性たちが「子どもたちが学校に行けるように、ブランドの活動をもっと広めてほしい」と言っていたのがすごく印象的でした。

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現地ケニアの女性達がおこなうオーシャンソールのビーチサンダル回収風景。
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現地を訪れた際には回収を世良さんもお手伝い。
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仕事から出るお給料で子ども達を学校へ通わせたいというお母さん達の「想い」は熱い。

ブランドや商品がもっと広く知られたくさん売れたら、アフリカの企業が雇用を増やせるようになって、労働者に賃金が払えるようになるんです。私たちの消費活動と貧困問題がつながっていることを改めて実感し、力になりたいと思いました。

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ロカバッグスの製造拠点の様子。
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オーシャンソールの製造加工現場。
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加工現場のスタッフと。

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── 現在、大学生活を送っている世良さん。ご自身の周りにも、サステナビリティへ関心の高い学生が多いと感じますか?

同世代の学生は、広い分野に課題意識を持ち、さまざまなサステナブルな取り組みをおこなっています。古着が好きな友人は、物を長く使い続けるという点でサステナブルな古着を、「もっと探しやすくしたい」と、古着のマッチングサービスを作りました。自分と同じ年代の人から刺激をもらえたり、似たような課題意識を共有できるので、常に注目していますね。

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── 世良さんが日常的に実践しているサステナブルなアクションを教えてください。

母と洋服をシェアしたり、お下がりをもらったりしています。なるべく長く使える素材の服を買って、消費を減らせるように心掛けていますね。例えば、ショッピングで2種類の洋服で迷ったときは、シンプルで長く着られそうなものをチョイス。最初から無理に選択肢を狭めることはせず、判断が必要になったときに、長く使えるかどうかを選択の軸にしています。

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お母さまが留学中に購入されたブーツとコート。お下がりとして愛用している。
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SAVE THE DUCKのダウンコート。
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普段活用しているアップリサイクルのアイテム

── 今からでも実践できるような、サステナブルなアクションはありますか。

人や生き物、植物など、何に対しても「やさしくなること」でしょうか。また、生きているとどうしても自分中心の考えになりがちですが、他の人や物の目線に立って考えてみることも大切だと思います。例えば、発展途上国の開発問題において、私は彼らをどうサポートするかについてずっと考えていましたが、一方的なサポートは彼らの発展を阻害してしまう恐れがあり、それよりも、彼らの活動を広げて自立を支援することが必要だと思うようになりました。少し引いた目線で物事を考えるということが、気づかないうちに様々なアクションにつながっていくと思います。

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長く着られる服を買う、少し引いた目線で物事を考えるなど、私たちの選択や意識の持ち方が、地球のサステナビリティへとつながると語る世良さん。みなさんも、今日からできる日常的な習慣から、人や物、地球にやさしいアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。

元記事はこちら

画像の説明

世良 マリカ (セラ マリカ)

カナダ人の父親・日本人の母親を持つ。
世界三大ミスコン「ミス・ワールド2019 ジャパン」にて、"品格・知性・タレント性・美貌" を競う審査会を経て、史上最年少16歳、現役高校生で 「ミス・ワールド2019 日本代表」 に選ばれた。
慶應義塾大学 総合政策学部に在籍し、政策や世界問題などを学びながら、
そこから得た発見を多くの人に伝えていくことを1つの目標としている。
特にSDGsについては環境問題や教育格差、貧困問題などのテーマに興味を持ち、同世代の人が社会問題のことを考えるきっかけとなることを目指している。
Instagram : seramali_jsmn

  

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