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井上咲楽さんが実践するサステナブル習慣。自然と続ける理由とは?

井上咲楽さんTOP画像

タレントを中心にマルチに活躍する井上咲楽さんは、25歳になった今年、キャリア10年目を迎えました。栃木県益子町の自然豊かな環境で育った井上さんは、幼少期からおのずとサステナブルな行動をしていたようで、今でも持続可能なライフスタイルを送っていると話します。

── 15歳で第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン特別賞を受賞し、芸能界へ飛び込んだ井上咲楽さん。最近ではテレビ番組の出演の他、料理本の発売やYouTubeなど多岐に渡って活動をしています。TV番組やSNSでサステナブルな暮らしを発信されていますが、サステナビリティに興味を持ったのはいつ頃でしょうか?

18歳までは実家で、両親と3人の妹と6人で暮らしていました。家族で家事を分担し、生ごみはコンポストを活用して堆肥にする、油がついた食器は使わなくなったタオルやTシャツを切った布で拭いてから洗う、スーパーで買った肉や魚のトレーは洗ってリサイクルボックスに入れるなど、今でいうサステナブルな習慣が幼い頃から当たり前でした。

井上咲楽さん

私の住んでいた地域ではごみ袋が有料だったため、ごみが多いと費用がかさむんです。普通に捨てるよりも、リサイクルに出す方が経済的に助かったんですよ。当時はエコを意識していたわけではなく、自分たちの暮らしのために自然とサステナブルなアクションをしていた感覚でした。

自然に囲まれた井上さんのご実家。
自然に囲まれた井上さんのご実家。
家の中もご両親が手づくりされたものに囲まれた生活。
家の中もご両親が手づくりされたものに囲まれた生活。
料理
料理
料理

── ご両親からの影響が大きかったのですね。最近では、なにかサステナブルな暮らし方について影響を受けた出来事はありますか?

2年ほど前から科学情報番組のナビゲーターを務めています。毎回、地球の未来を変えるような最先端の科学技術に触れられて、とても勉強になっているのですが、特に最近では海洋プラスチック問題が印象的でした。正しく回収されなかった海洋プラスチックごみが海に流れ込み、海の表面を漂う。ですが、それはわずか1割で残る9割は海の奥深くへ消えていってしまいます。そういった海洋プラスチック問題のことを「ミッシングプラスチック(行方不明のプラスチック)」といいます。そのごみの多くが何十年も海の底で眠っているという話を聞いて、日々のごみについて改めて見直すようになりましたね。

井上咲楽さん

── 井上さんのサステナブルなアクションを教えてください。

使わなくなったタオルや片方がなくなった靴下、伸びたTシャツなどは切ってストックし、お皿の油汚れを落とすときに使っています。また、使えなくなった歯ブラシも残しておいて、掃除に使っていますね。母や祖母からの教えで、料理では野菜やフルーツなどをなるべく可食部ギリギリまで使い切ったり、皮ごと使うことが多いです。今は一人暮らしをしているので、休日にまとめて自炊をして冷凍保存をし、仕事で忙しくても食材を腐らせないように工夫しています。

井上さんが日常的に使用している、お手製の蜜蝋ラップ。
井上さんが日常的に使用している、お手製の蜜蝋ラップ。
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(井上咲楽さんInstagramより)
教わりながらも輪編みで編んだ猫耳ぼうし。(井上咲楽さんInstagramより)
(井上咲楽さんInstagramより)

あとは、買い物の際に衝動買いをしないように気をつけています。また、手放すときも古着店の買い取りやフリマアプリなどを活用して、必要とする誰かに譲るようにしていますね。そうやって物を循環させることは意識していることの一つです。洋服を「一生着よう!」と思って買っても、飽きたり違うものが欲しくなったりしてしまうのは仕方のないことだと思います。ただ、買うときにすごく悩んで思い入れがある買い方をすれば、きっと手放し方も変わると思います。

古着屋で購入したジャージ
古着屋で購入したジャージは井上さんお気に入りのファッションアイテム。
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── 井上さんは古着もお好きなんですね。井上さんが思う、古着の魅力は何ですか?

トレンドに左右されずに、長く愛用できることです。普段の仕事やプライベートでは大容量のリュックを愛用しているのですが、フォーマルな場所にも持っていけるような小さめのブランドバッグが欲しくて、古着店で探していました。何度もお店に通って店員さんに相談しながらじっくりと選ぶ中で、しっくりくる一つに出合えたんです。それは現行品よりもお手頃な値段で、流行り廃りのないデザインのもの。そのときに店員さんから「もちろんトレンドのバッグもいいですが、こういったデザインだと飽きがこないと思いますよ」と言われたのが印象的で。お手入れ方法も教えてもらって、大切に使っています。


── 新品のお洋服も買いますか?

新品のものも買います。サステナブルでないからといって買うのを我慢することはなく、本当にほしいものを丁寧に長く使い続けたいと思っています。また、天然素材のものは着心地が良くてよく着ていますね。愛用しているリュックは2年ほど探して新品で買いました。「この倍の値段だったとしても買うか」と自問自答して買うくらい、ものを買うときは慎重派です。

井上さん

── 最近始めたサステナブルなアクションを教えてください。

これはごみ清掃員もしている、芸人のマシンガンズ・滝沢秀一さんから教えてもらったのですが、キッチンの排水溝に使っている水切りネットをよく絞ってから捨てる方法です。生ごみの約8割は水分なので、水を絞るだけでごみの量が減り、さらに焼却炉でも燃えやすくなり、税金の削減にもつながります。そうした小さなアクションが未来の地球のためになっていると思うと嬉しいですよね。

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実家でコンポストを活用していたときも、生ごみからふかふかな土ができて中で虫が動いているのを見ると、とても達成感がありました。そうした循環の喜びが、結果的にサステナブルな暮らしの実現に結びついています。「サステナブルだから」「SDGsだから」といって、自分を縛らない方がいいと思います。私がペットボトルを買わずに水筒を持ち歩いているのは「節約になるから」という理由です。自分にとってメリットがあると感じることが、結果的にサステナブルでエコにつながっていたらいいのではないでしょうか。

井上さん

本当にほしいものを吟味し、長く愛用する。地球のためだけでなく、自分のためになるという井上さんの意識が、サステナブルなアクションを続けていく理由へとつながっているのかもしれません。みなさんも「サステナブル」に縛られすぎず、自身の生活の中で続けやすいアクションを見つけてみてはいかがでしょうか。

元記事はこちら

井上 咲楽

井上 咲楽(イノウエ サクラ)

1999年栃木県芳賀郡益子町生まれ。第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン特別賞を受賞し、2015年デビュー。「新婚さんいらっしゃい!」(ABC)、「サイエンスZERO」(NHKEテレ)、「ナスD大冒険TV」(テレビ朝日)などをはじめ、数々のバラエティ番組で活躍。2024年の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合)にも出演。今年5月に料理本「井上咲楽のおまもりごはん」(主婦の友社)、11月にエッセイ本「じんせい手帖」(徳間書店)を発売。

X(旧Twitter) : @bling2sakura
instagram : bling2sakura
youtube : @inoue.sakura

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