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豊かな未来のきっかけを届ける

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3月8日は国際女性デー ジェンダー平等がどのように持続可能な社会、豊かな未来に繋がっていくのか。その意義や現在の状況について知り、考えていきましょう。

毎日つけるものだから。ちょっと意識したい、ランジェリーと地球の優しい関係

画像:アフロ
画像:アフロ

突然ですが、毎日身につけるランジェリーをあなたはどんな基準で選んでいますか?

「デザインがかわいい」「着心地がいい」「手頃な価格」――選ぶ理由はさまざまだと思いますが、肌に直接触れるアイテムであるからこそ、私たちはその素材や生産背景についてもっと意識を向けるべきかもしれません。実は、ランジェリー業界には大きな環境負荷がかかっています。いつもの選び方を少し変えるだけで、地球にも優しいアクションができるとしたら、ちょっと気になりませんか?

環境負荷の多いランジェリー業界

ファッション業界は環境負荷の大きい産業の一つですが、そのなかでランジェリー業界も例外ではなく、特有の課題を抱えています。ランジェリーは美しさや快適さのために収縮性が求められるため、ナイロン・ポリエステル・ポリウレタンなどの合成繊維が多く使用されます。これらは石油由来の素材であり、製造時に大量のCO₂を排出するほか、洗濯時にマイクロプラスチックを発生させるため海洋汚染の原因にもなっています。

さらに、シルクの生産は時間を要し、動物倫理の観点からも議論されています。加えて、ランジェリー業界はファストファッションの一部として、大量生産・大量消費・大量廃棄のサイクルを繰り返しており、短期間で廃棄されるケースが多いことも問題視されています。

こうした環境・社会問題を背景に、近年はサステナブルなランジェリーブランドが注目を集めています。オーガニックコットンの使用による農薬や水の使用量の削減、リサイクルナイロンやリサイクルポリエステルを活用した廃棄物の再利用、竹繊維やリヨセルなどの再生可能な植物由来繊維の採用など、さまざまな工夫がなされています。

また、フェアトレード認証を取得し、労働環境の改善に取り組むブランドも増えています。環境に配慮しながらも、美しさや快適さを妥協しない。そんな理想を叶えるブランドが、今、世界中で注目されています。今回は美しさと環境への配慮を両立する世界の魅力的なランジェリーブランドをご紹介。

自分にも地球にも優しい、世界のランジェリーブランド4選


1. Underprotection(アンダープロテクション)

2010年にコペンハーゲンで設立されたUnderprotectionは、ファッションと地球への深い敬意を融合させることをミッションとしています。環境と人々を守ることを約束しながらも、力強い色彩やパターンを通じて、ランジェリーで創造性と自己表現の探求を促すことを大切にしています。同ブランドでは、サニタリーショーツやスイムウェアも展開。シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴的です。

素材には、Lenzing社によって製造される再生セルロース繊維であるTENCEL™リヨセルやオーガニックコットン、ウールを使用するなど、できる限り環境にやさしいものを採用。他にも、着古したUnderprotectionのアイテムを回収し、アップサイクルまたはリサイクルするTake-back Program(テイクバック・プログラム)や生涯修理を保証。修理を選んだ場合、次回の買い物で利用できるバウチャーをプレゼントしています。こうして、購入後もサステナブルな取り組みを顧客に促しています。

画像:Underprotection
画像: Underprotection

2. LUVA HUVA(ルヴァ・フヴァ)

イギリス発のハンドメイドランジェリーブランド。廃棄されるはずだった余剰生地や、オーガニックコットン、竹繊維などを活用し、ナチュラルでロマンティックなデザインが特徴。柔らかい着心地とフェミニンなシルエットが、多くのファンを魅了しています。

また、環境負荷を抑えた生産と梱包にも徹底しています。丈夫で長持ちするデザインに加え、より長く使えるように修理サービスも実施。エネルギーの面では、スタジオでの消費を抑えつつ、ソーラーパネルで発電。さらに、パッケージもプラスチックフリーで、環境に配慮したリサイクル可能な資材を使用しています。

画像:LUVA HUVA
画像: LUVA HUVA

3. MARY YOUNG(メアリー・ヤング)

シンプルでエレガントなデザインで、女性たちの美しさを自然体で引き出すカナダ発のランジェリーブランド。コレクションで使用されている主要な生地は、竹から作られたレーヨンで、OEKO-TEX認証を受けています。これは、生地がテストされ、有害な物質が含まれていないことを意味します。低廃棄のカッティング技術を採用し、余剰在庫やロールの端切れを使って限定コレクションを作ることで、生地の無駄を削減。また、すべての衣服はカナダのモントリオールで、安心で倫理的な条件が守られている工場で製造されています。

すべての注文は手作業で梱包され、リサイクルされた封筒で発送。個々の衣類もポリ袋に入れないことで、使い捨てプラスチックの使用を排除することに重点を置いています。

画像:MARY YOUNG
画像: MARY YOUNG

4. Colie Co.(コリー・コー)

環境負荷の少ない素材選びを徹底し、ゼロウェイストを目指すColie Co.は、サステナブルランジェリーの最前線を走るブランド。環境にやさしいブランドはやわらかな印象なものが多いのに対して、同ブランドはクールでセクシーなのも特徴的。

Colie Co.では、製品の製造においてサステナブルな素材を幅広く使用しており、各コレクションのデザインにおいて選ばれる生地は、環境への配慮と品質の両方を重視しています。TENCEL™ リヨセル繊維を使用したTENCEL™ Intimateコレクションや、有機栽培された竹から作られたシルク代替素材のBambooコレクション、再生されたプラスチック飲料ボトルから作られたRPET生地を使用したコレクションもあります。さらに、ファッション業界のデッドストックや生産終了品、廃棄予定の端切れから再生された生地を利用しています。

画像:Colie Co.
画像: Colie Co.

自分を大切にすることは、地球を大切にすること

私たちの肌に触れるランジェリーだからこそ、素材や生産背景にもこだわりたい。サステナブルなブランドを選ぶことは、自分自身を大切にすることであり、地球を大切にすること。
肌にも、地球にもやさしい選択をすることで、よりサステナブルな未来へ一歩踏み出してみませんか?

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\ さっそくアクションしよう /

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サストモは、未来に関心を持つすべての人へ、サステナビリティに関するニュースやアイデアを届けるプロジェクトです。メディア、ビジネス、テクノロジーなどを通じて、だれかの声を社会の力に変えていきます。

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