遊ぶことがアクションになる? グラングリーン大阪「MIDORI FES.」の挑戦

「キミが楽しむと、世界がよろこぶ。」
2025年5月、大阪梅田で初開催されるMIDORI FES.は、ただのフェスではありません。テーマは「公園から『世界にいいこと』に取り組む文化祭」。開催される場所は、都市の中心にありながら自然と共存する"未来のまち"として注目を集める「グラングリーン大阪」。この場所で、誰もが"自分らしいサステナビリティ"を体感できる3日間が始まります。
「楽しむことが、いつのまにか世界のためになる」。そんな新しいフェスのかたちが、ここから広がろうとしています。
公園が、未来への入り口になる
MIDORI FES.が開催される「グラングリーン大阪」は、「まちでの出会いが、様々な価値を創造し、持続的にみんなと社会全体を良くしていく」ことを目指してつくられた大規模複合施設です。
JR大阪駅北側に位置し、駅直結というアクセスの良さに加え、都心にいながら豊かな自然を感じられる広大な「うめきた公園」があります。
この公園は、自然と都市、創造と調和をテーマに、人と人、人とアイデアが出会うために設計された場所です。生物多様性を重視した設計にもなっており、都心に生息するさまざまな動植物の生態系ネットワークの拠点となることを目指しています。
阪急阪神不動産の中野草太さんは、このまちの在り方について「公園起点で社会課題を解決する活動に取り組んでいきます」と語りつつ、「サステナブルを"おしつけ"ではなく、楽しめるものにしたい」と話します。この想いこそが、MIDORI FES.の原点なのです。

「みんなで『世界にいいこと』」ってどういうこと?
MIDORI FES.の特徴は、参加者全員が主体的に「世界にいいこと」に取り組むことを目指している点です。
期間中(5月3日~5日)は、音楽ライブやトークセッション、ワークショップ、ウェルネスプログラム、食のマルシェなど、多様なプログラムが公園全体で展開されます。そして、それぞれのコンテンツには「世界にいいこと」を考える工夫がちりばめられています。
「一部の人が頑張っても世界は変わらない。一人ひとりが『自分らしいスタイル』で楽しみながら取り組むことが大事」という考えに基づき、来場者はイベントを通じて、それぞれの価値観やライフスタイルに合ったサステナブルなアクションを特別な意識をしなくても自然と見つけることができます。
サステナブルアクションを"自分ごと"に。「MIDORI ACTION」
なかでも注目したいのが、「MIDORI ACTION」という体験型プログラム。
これは、「明日をちょっとよくするために、いま自分にできることって何だろう?」を考えるきっかけとなるアクティビティです。特に印象的なのが、カードに「明日を楽しくする工夫」を書いて、空に浮かべる「TOMORROW POSITIVE」。

このプログラムは、グラングリーン大阪が掲げる「MIDORI LIFE(みどりとイノベーションが融合する創造的な暮らし)」を体現する大学生グループ「YMC(Young Midori Club)」の発案。若い世代が中心となって、未来への希望や行動を"見える化"するこの取り組みは、サステナブルを"身近な願い"に変えてくれます。
夕暮れ時には「日没ワークショップ」も実施され、参加者同士が書いた内容を分かち合いながら、「あした」を語り合う時間が生まれます。
MIDORI STAGEで、サステナビリティを「体感」
MIDORI FES.の魅力は、実際にサステナブルな活動に参加するだけでなく、さまざまな形でそのコンセプトを肌で感じ、学び、体験できるところにあります。特に「MIDORI STAGE」では、音楽やトークセッションを通して、来場者が自然にサステナビリティを意識することができるプログラムが目白押しです。
FM802とのコラボレーションによって、会場内ではライブ番組や、環境問題に触れた楽しいトークセッションが行われます。音楽やエンターテインメントを通して、サステナブルなライフスタイルを考えるきっかけをもらえるかもしれません。


さらに、「MIDORI STAGE」では、MIDORIパートナー企業や著名人が登場するトークセッションも実施されます。サステナビリティに対して積極的に取り組む企業のリーダーや、社会的に影響力のある著名人が登場し、今後の未来をより良くするためにどんなアクションが必要なのかを語ります。これにより、来場者はただの参加者ではなく、社会を変える一員であることを感じられるはずです。

「サステナブル=楽しい」に変えていく
社会課題や環境問題というと、どこか遠くて、難しくて、ちょっとだけ重たい話に思えがちです。
でも、MIDORI FES.が提案するのは、その常識をひっくり返すアプローチ。「ただ楽しいだけ」で終わらせず、でも「社会のために我慢する」でもない。楽しさとサステナビリティの間にある新しい接点を、来場者自身が見つけられる仕掛けが詰まっています。
三菱地所株式会社の内田健弥さんは、イベントの目指す像について次のように語っています。
「デベロッパーや企業からの一方通行的なコミュニケーションではなく、市民の方々にも参加して楽しんでいただくことを意識しています。欧米などではサステナブル系のイベントもたくさんあり、家で過ごすよりもフェスに参加した方が環境の負担が少ないとまで評されるイベントもありますが、このみどり溢れるグラングリーン大阪・うめきた公園で開催されるイベントもサステナブルの象徴と言われることを目指しています。」
これはまさに、MIDORI FES.が目指す世界そのもの。楽しみながら自然とつながる時間は、私たちの暮らしのあり方を優しく問い直してくれます。

「参加」することが、変化の第一歩になる
入場無料、予約不要。フェスの主役は、特別な人ではなく「そこにいるみんな」。グラングリーン大阪の広大な公園で、自分らしく過ごすだけでいい。ちょっと足を止めて、カードに想いを書いたり、心地よい音楽に耳を傾けたり。そんな時間が、誰かの"世界にいいこと"につながっていきます。
そして、そのアクションは、決して一過性のものではありません。日常に戻ってからも続く「気づき」として、きっと心に残ってくれるはずです。
「行ってみたい」は、未来を変える第一歩
グラングリーン大阪で、みどりとアイデアに出会う3日間。
サステナビリティに対する向き合い方は人それぞれでも、「楽しい」という気持ちから始まる未来なら、きっとポジティブで、誰かとつながるものになるはずです。
この春、MIDORI FES.で、自分なりの「世界にいいこと」を探してみませんか?

【MIDORI FES. 2025 開催概要】
- 日時:2025年5月3日(土)~5日(月・祝)10:00〜19:00
- 会場:うめきた公園を中心としたグラングリーン大阪全域
- 入場:無料
- 詳細:https://umekita.com/ggo-special/midorifes2025
- 主催:一般社団法人うめきたMMO