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エコツーリズムとは!? 地球にやさしい旅人になろう!

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近年、毎日のように世界で急速に自然が失われている
というニュースを目にしますね。
ネイチャー好きにはなんとも悲しいニュース。

地球規模の環境破壊って、なんとかしなきゃいけないことだとは思うけど
自分一人にできることなんてないんじゃない?と思ってしまいますよね。

実は、皆さんの大好きな『旅行』には地球規模の問題を良い方向に変えていく可能性があるんです。

それが『エコツーリズム』。

みなさんはエコツーリズムとはどのようなものか、知っていますか?

世界中で増え続ける旅行者と環境への影響

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ここのところ、海外に旅行する観光客は世界中で毎年3〜5%増加し続けています。

交通手段の発達や価格競争により様々な魅力的な地に比較的安く、快適にアクセスできるようになり、インターネットやSNSにより世界中の情報が簡単に手に入るようになったことも、増加を続けている理由でしょう。

World Travel & Tourism Counsil (WTTC)によると、観光は世界で約3億4,800万人の雇用を支えているということ(2024年4月)。観光は世界に大きな影響力があることがわかりますね。

観光というと、最近「オーバーツーリズム」なんていう言葉がニュースで取り上げられています。これは、一地域にキャパシティを超える観光客が押し寄せ、コミュニティや環境にネガティブな影響を与えていて、世界中の観光人気都市で問題となっているということ。

そう、影響力が大きいからこそ、地球の環境に配慮した行動をしていないと、人々にネガティブな影響を及ぼしてしまう可能性もあるのです。

観光による二酸化炭素排出量は全産業の内6.5%で、特に飛行機や船などの交通や宿泊施設によるものと言われています(2023年)。観光客が増加すると、エネルギーの消費や汚染などが増え、環境に大きなインパクトを与えるのです。

それでもやっぱり 旅行が好き! 自然が好き!

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じゃあ旅行なんてしなければいいんじゃないの?
という人もいるかもしれません。

でも旅行っていいこともたくさんあるんです。

旅行が趣味という人も多いと思いますが、ニュースやインターネット情報だけでなく、実際その国の文化や人を知ることでお互いの国を知る機会になるし、壮大な自然や世界に触れることで人生を豊かになるという人もいるでしょう。海外に出て改めて日本の素晴らしさや問題点に気づく機会にもなれば、一人旅で自分と向き合う良い機会になるという人もいるでしょう。そこで、地球にやさしい旅の形として『エコツーリズム』をもっと楽しもう! という声が世界中で挙がっているんです。

地球にやさしい『エコツーリズム』って何?

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自然を楽しむ旅ということで、ネイチャーツアーという言葉を耳にした人も多いのではないでしょうか。

ネイチャーツアーは山登りやハイキング、国立公園訪問など、広く使われている言葉です。ネイチャーツアーの魅力は、壮大な自然に触れ、エキサイティングな体験ができることや自然に癒されリフレッシュできること。しかし一方で、自然に人が大量に入り込み、ゴミを捨てたり自然を壊したり、大企業による利益優先のやり方でホテルや施設を建設するために自然を破壊する、等悪影響もあるのです。

1980年代に、「ネイチャーツアーが環境を破壊してはどうしようもないではないか、そうではなく、ネイチャーツアーを自然保護の手段にできないだろうか」という考えが出てきて、1990年頃から「エコツーリズム」という言葉が使われるようになり、自然研究家や観光産業従事者等の間で定義や実践方法が議論されるようになりました。

エコツーリズムの定義は様々な団体が出していますが、エコツーリズムの国際NGOであるTIES(インターナショナル・エコツーリズム・ソサイエティ)は、エコツーリズムとは

「環境を保護し、地元住民の生活を維持し、旅行者の自然への理解や教育となる自然環境への責任のある旅」

と定義しています。

― 観光で落ちるお金が地元に十分還元されること

― 環境保護にダイレクトに繋がること

― 旅行者が旅を通じて自然や環境保護について学ぶ経験となること

ツアー参加者の旅行代金が大手資本企業のみにいくのではなく、地元のコミュニティに利益が還元されることで、サステナブルな観光地の運営・発展をしていく、という発想です。

エコツーリズムは観光地側のルールや政策の設定も重要な要素なので、政府や自治体・現地住民、観光業界関係者、観光客、など全てが揃わなければ成り立ちません。いくら自治体がもっとエコツーリズムを広めましょうと言っても、地元住民が受け入れて実行しなければ始まらないし、観光業界関係者がいなければサービスは提供できません。そして、いくら素晴らしいエコツーリズムの仕組みやサービスを提供しようとしても観光客が来なければ意味がないのです。

さらに、環境保護や地元への還元だけでなく、旅行者の自然や環境に配慮した行動への意識が高まって、帰国後も地球にやさしいポジティブな行動に繋がっていく、というのが素敵ですよね。間接的ではありますが、世界中の何億人が旅をしていることを鑑みると、長い目で見てとても意味のあることではないでしょうか。

旅を楽しむ私達一人ひとりが、これは地球にやさしい旅だろうか?という『目』を持ち、選ぶことが『需要』になり、長い目で見ると観光業者・自治体側に「もっとエコツーリズムに基づいた観光に変えていこう」というメッセージを送ることになリますよね。

難しく考える必要はありません。
自然が好き!地球のために少しでも何かできたら素敵だな!
という気持ちが少しでもあれば、誰にでもできるのがエコツーリズムなんです。

元記事はこちら

Ecotourism World(エコツーリズムワールド)

Ecotourism World(エコツーリズムワールド)

私たちは、旅人自らの意思でサステナブルな旅を選択できるように、世界中の地球にやさしい旅の情報を発信しています。
最終的にどんな旅をするか決めるのは旅行者自身。
この地球にどのような影響を与えるか、私たち一人一人の選択にかかっています。サステナブルな旅を世界の旅のスタンダードにすることを目指しているEcotourism World。無料ニュースレター、インスタ、Youtubeも配信中です!

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