妊娠中の後輩が、上司の心無い一言に動揺......。こんなとき、どうする?
リーダーとして働く女性たちが
実際に体験した、
コミュニケーションや人間関係の課題と
それに対するアクションの
ケーススタディ。
同じような課題を抱える人のヒントになれば、
という思いで届けていきます。
後輩たちとは、ともに歩んでいく存在だからこそ、信頼関係を築くのが大切だと考えているかおりさん。出産を控える女性の後輩に安静が必要となったときも、当たり前にフォローするつもりでした。しかし、部長の一言で彼女の心に負担がのしかかります。「ありえない!」と怒りをあらわにするかおりさんですが、あくまでも冷静に、部長への撤回を求めました。
妊婦に限らず体調の変化は「急なこと」も多いはず
今はリモートワークがメインになっていますが、フル出社だった頃のことです。
妊娠中だったチームの子メンバーが、切迫流産の診断を受けたために産休の予定を前倒しして急遽お休みに入ることになったんです。
事情を本人が上司に話しているところを通りかかったら、彼女が泣いていたから驚いてしまって。
何があったのか聞いてみると、明日から休むことを話したら、上司から「急すぎない?」と言われたそうなんです。
せめて役員に挨拶をしてから日程を決めるべきだとも咎められ、「確かに急なのかなとか思って......」と言うほどまでに、あきらかに不安定になってしまっていました。
失望しつつも、理解してもらうために奔走
「そんなの急に決まってるじゃん!!」と、怒りがこみ上げてきましたね。
その上司は20年以上も前に奥さんが出産するときに育休を取ったような人なんですよ。当時に男性育休を取って、今ではちゃんとした役職についているような立場なのに。
理解があると思っていたので、当惑しました。
すぐに、その話の際に同席していた先輩にヒアリングし、さらに産業医の方にも話を聞くなどして、私一人の感情論にならないように裏付けしたうえで、上司に「あんな言い方はないです」と伝えました。すると、「たしかにそうだね」と受け止めてくれました。
休みを取ることを遠慮しない職場に
私自身も産休育休を取って復帰した経験があるし、女性の働き方についても相談しやすい上司だと思っていたので、そんなことを言われるなんてとショックを受けました。
女性の産休だけでなく、男性育休も、家庭の事情や体調のことなどでも、「本当に申し訳ないです......」などと引け目を感じることなくお休みを取れる職場であってほしい。
この部署はもちろんのこと、全社的にも改善していけたらいいと思って、グループ会社全体のダイバーシティ推進ブロジェクトに参加するようになりました。
制度を整え、働きやすい文化を職場で醸成し、良きモデルケースとなって発信できるところまでいけたら理想的。
まずは身近なところから意識を高めていきたいと思っています。
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「2030年、もう"女性活躍"とは言わせない」を合言葉に、私たちは組織の女性ミドルマネジメントが抱える「課題」と「ストーリー」を記事化し、彼女たちやそれに続く人たちが、ときに一緒に泣いて怒って笑って、元気が出る発信をnoteでしています。日本や世界の働く女性の現状を知り、多くの方に周知するため、専門家や企業への取材も行っています。
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イラストレーション 高橋由季


