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豊かな未来のきっかけを届ける

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''未来を創るのは子供たち''コミュニケーション本来の力で次世代の社会づくりにチャレンジする「SDGsピースコミュニケーションproject」

TOKYO HEADLINE

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2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、世界中で多くの企業や団体、そして個人がさまざまな取り組みを見せている。そのなかでも次世代の子供たちためにSDGsのテーマの達成にむけて活動するのが「SDGsピースコミュニケーションproject」。その成り立ち、概要、目標などBEYOND 2020 NEXT FORUM代表幹事の一木広治氏に聞いた。

── まずは「SDGsピースコミュニケーションproject」についてお聞かせください。

私はかねてから二十一世紀倶楽部という組織で「夢の課外授業」というプロジェクトを行っています。これはアーティスト、スポーツ選手、文化人といったさまざまな分野で活躍している著名人を先生として呼び、子供たちに夢を持つ大事さを伝えていくという試みで、これまで22年間で268回、全国の小中学校を中心に行ってきました。それは"未来を創るのは子供たち"という思いからでした。このSDGsピースコミュニケーションprojectは未来の子供たちのために幅広い業界で活躍中の有識者や企業・団体が連携し、SDGsのテーマに基づきネットワークや情報を共有し、コミュニケーション本来の力を駆使して平和な社会づくりに積極的にチャレンジするアクション&オピニオン参加型プロジェクトです。

── なぜこういったものを設立しようと思ったのでしょうか?

もともとは「2019年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会東京2020参画プログラム公認事業」として、次世代エコノミー、次世代エンターテインメント、次世代農業・食、次世代人材育成、次世代ライフサイエンスの5つのテーマで2020年以降の日本を元気にしていくために、何が必要で何をすべきかを考えていく活動をしてきました。業界や世代を超えた有識者によって構成された「BEYOND 2020 NEXT FORUM」というネットワークを2019年にスタートさせ、その中の"次世代人材育成"において、現在、国内外で起こるさまざまな課題について"コミュニケーションによる平和的な解決を目指そう"というFORUMから生まれた提言から「ピースコミュニケーション」と名付けました。

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── 現在どのような活動をされていますか?

このSDGsピースコミュニケーションprojectは2020年には外務省が後援に加わり、活動がスタートしました。その年に産官学言の各有識者をパネラーに迎えたフォーラムをスタートし、そのパネラーと共にSDGsピースコミュニケーションprojectのネットワークを拡大。そして2021年3月には世界の子供たちが参加する『こども未来国連会議』を立ち上げ、第1回を開催し、22か国の子供たちが参加。第2回は今年3月に開催し、13か国の子供たちが参加。2回の開催で29か国の人々に参加していただきました。コロナ禍で対策を講じての実施でしたが、子供たちは意見を語り合うワークショップに加え、UNHCR親善大使でもあるアーティストのMIYAVIさんとの音楽セッションや、テーマパークでもある会場のSMALL WORLDS TOKYOを楽しんでいました。

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── 今後の展開は?

こども未来国連会議については毎年の継続開催とSDGsがテーマである2025年の「大阪・関西万博」での開催を目指しています。早稲田大学グローバル科学知融合研究所とデロイト トーマツ グループと共同でSDGs学習カリキュラムを制作し、福岡市(福岡県)、浜松市(静岡県)などで実証実験を実施しています。また国内でSDGs未来都市に選定されている豊島区(東京都)、浜松市と万博の開催地でもある大阪市で"グローバルこども未来国連会議"に参加する代表を選ぶ、国内でのこども未来国連会議を開催していく予定です。今も各国大使館の大使を訪問し、参加協力をいただいておりますが、この参加国を増やしていきたいと思っています。

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いま私たちが生きているこの時代はグローバル化した世界になっています。このままでは地球は持続していけないとたくさんの人が危機感を持っています。そんな世の中で、私たちは子供たちから「未来はどんな社会にしたい?」という意見を聞き、それを実現していくためにヒト・モノ・コトのあらゆるアプローチで活動を続けて、グローバルな視点をもつリーダーを育てていきたいと思います。世の中はすぐには変わりません。どうしても時間がかかります。いま私たちが始めても間に合わないかもしれません。2030年以降の未来を担うのは次世代、つまり今のこどもたちに託すしかありません。こども未来国連会議は外務省にも後援頂き、連携していますし、各国大使館の大使を訪問して独自の賛同ネットワークも構築しています。EU代表部、アフリカエリア(モロッコ大使館)、アジア(シンガポール大使館)アメリカ、オセアニア(オーストラリア大使館)など。これからも次世代のために地球を元気にしていけるように活動していきたいと思っています。

一木広治(いちきこうじ)

BEYOND 2020 NEXT FORUM代表幹事。日本を元気に!プロデューサー。
SDGsピースコミュニケーションprojectボードメンバー。
早稲田大学研究院客員教授、大阪大学招聘客員教授、淑徳大学客員教授。
株式会社ヘッドライン代表取締役。早稲田大学理工学部建築学科卒一級建築士。
東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員事業と広報のアドバイザーとして招致活動に参加。2000年より全国の小学校を対象にこどもたちに夢をあたえる夢の課外授業を実施。2011年よりEXILEと共に東北、熊本、中国エリアのこどもたちと復興支援活動「ダンスで日本を元気に!夢の課外授業中学生Rising Sun Project」を実施し、オリンピック聖火リレーでも展開した。

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