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「気候不安症」が増加!? 問題に向き合い未来を育む、世界のユニークな環境教育プログラム

    

ニューロマジック

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「気候不安症」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? この言葉は、「気候変動による生活や環境への影響や未来への不安から、不安感や無力感、怒りなどの感情を慢性的に抱いている状態のこと」(引用元:電通総研 )を意味します。近年、若者を中心に世界中でこの気候不安症を抱える人の増加がみられているそうです。その一方で世界には環境について学べるユニークな取り組みを行う教育プログラムが存在します。本記事では、世界で行われているそんな環境教育にまつわる取り組みを紹介していきます。

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グリーンスクール・バリ(インドネシア)
インドネシア・バリ島にあるグリーンスクールは、持続可能性を教育の中心に据えたユニークな学校です。幼稚園から高校までのクラスがあり、世界中から集まった500人以上の子どもたちが、環境に配慮した美しい建築のなかで学んでいます。ジュエリービジネスを手掛けていたカナダ人のジョン・ハーディー氏によって創設されたこの学校では、竹で建てられた校舎やコンポストトイレ、再生可能エネルギーの利用など、環境に優しい生活を実践することが教育の一環として取り入れられています。生徒たちは学業と並行して、持続可能性に関連するプロジェクトに参加し、実践的な体験を通じて環境保護のリーダーシップを育んでいきます。このような教育アプローチは、大人たちに対しても、持続可能な未来を築くために必要な教育やコミュニティ活動の重要性を再認識させるものとなっています。

アイランドスクール(バハマ)
バハマのエルーセラ島にあるアイランドスクールは、1999年に設立された環境保護と持続可能性を重視した教育機関。年間2回、14週間のセメスタープログラムと、6週間のサマープログラムを提供しています。白い砂浜と美しい海が広がるビーチが有名なエルーセラ島に位置するこの学校は、伝統的な学問に加え、実践学習を重視しています。生徒たちは海洋生態系の研究やマングローブの保護、持続可能な漁業の実践に参加し、環境への理解を深めていきます。学校のキャンパスはオフグリッドで、ソーラーパワーなどの再生可能エネルギーを使用。生徒は、環境保護と持続可能な生活の重要性を学ぶとともに、実践的なプロジェクトを通じて知識を身につけることができます。このアプローチにより、自然環境への敬意と保護の意識が育まれていきます。

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NCF-エンバイロソン(北アメリカ)
NCF-エンバイロソンは、北アメリカを中心とした高校生が対象の環境教育コンペティションです。参加者は、チームごとに競い合いながら土壌、森林、野生動物、水域生態学などのテーマを学習し、環境保全専門家からさまざまなスキルを学び、実践的な体験に参加します。チームでの協力やプレゼンテーションを通じて、コミュニケーション能力やリーダーシップも養うことができます。エンバイロソンのビジョンは、学生に知識とスキルを提供し、地域社会での行動を促し、環境保護と持続可能性への生涯にわたるコミットメントを促進することです。

アクシャヤ・パトラ・ファウンデーション(インド)
教育機関ではありませんが、「食」という形で教育現場を支援しているのがインドのアクシャヤ・パトラ・ファウンデーションです。かれらは学校給食プログラムを通じて、貧困層の子どもたちに栄養価の高い食事を提供することで、教育機会を広げる取り組みをしています。2000年のプログラム開始当初、5校1,500人の子供たちに食事を提供していたアクシャヤ・パトラは、現在では16州と2連邦直轄領の23,000校以上の学校で毎日220万人以上の子どもたちに食事を提供しています。このプロジェクトには多くの若者がボランティアとして参加しており、地域社会における食品ロスの削減にも貢献。未来を担う子どもたちへの食事の支援を通して、持続可能な開発目標に貢献しています。

おわりに

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気候変動による不安が増す一方で、環境教育を通じて問題に向き合い、ソリューションを考えることで未来を担う子どもたちに希望を与える取り組みが世界各地で進められています。日本でも​​東京都杉並区にある東京立正中学校・高等学校で、2015年度に新設した課題解決型学習とSDGsに特化した「イノベーションコース」が、地域交流や他校との協働プロジェクト、企業による授業や海外研修を通して多様な取り組みが行っていたり(参照元:Spaceship Earth)、愛知県名古屋市にある名古屋国際中学校・高等学校が、「世界と日本の未来を担う国際人の育成」を掲げ、学校設定科目、海外研修、課外学習という3つの側面からSDGsに取り組んでいたりします(参照元:SDGs COMPASS)。将来、よりダイレクトに環境問題の被害を受けるのは、今を生きる子どもたちです。先進的な教育現場の取り組みからヒントをもらいつつ、企業や個人レベルでも何をできるかをそれぞれが考えていく必要があるのではないでしょうか

元記事はこちら

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サステナビリティの転換期にある今、ニューロマジックのSX(サステナビリティ・トランスフォメーション)グループは、サービスデザインとリサーチの専門知識を活かしてSXへの第一歩を支援いたします。私たちは、持続的かつサステナブルな影響力を生み出すために、リサーチ、目標設定、パートナーシップの促進、戦略の共創を行います。

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