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豊かな未来のきっかけを届ける

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知ることは最大の武器。長谷川ミラさんが今を生きる若者に伝えたいこと

長谷川ミラさん

モデルやタレントとして活躍し、テレビやラジオ、SNSを通して社会問題について発信している長谷川ミラさん。クリエイティブエージェンシー「jam inc.」や、「ウェルネス」「セルフラブ」をキーワードに掲げたポジティブトークプログラム「Tokyo Young Boss」などを立ち上げ、多方面から次世代を牽引するオピニオンリーダーです。そんな精力的に活動する長谷川さんに、社会や環境に対してアクションを起こすために大切なことや日頃実践しているサステナブルな行動を教えてもらいました。

エンターテインメント業界で生きるならば
「ギブ」できる存在になりたい

── 社会や環境を取り巻く問題に対して興味を持ったきっかけは何ですか?

ファッションを学ぶため、19歳の時にイギリス・ロンドンにある芸術大学、セントラル・セント・マーチンズに留学したことが大きなきっかけです。その学校の卒業生の一人に「STELLA McCARTNEY」というブランドのデザイナー、ステラ・マッカートニーがいました。「どんなブランドなんだろう?」と思い調べてみると、設立から20年以上トップラグジュアリーブランドとしてファッション界を牽引しながら、動物愛護や環境保全に対しても熱心に取り組んでいることを知りました。同時期に、ファッション産業に潜む問題を描いたドキュメンタリー映画「The True Cost」とも出合いました。そういった様々な要因が重なり、私たちが住む社会や地球を取り巻く問題、政治に対して向き合うようになったんです。

ロンドンに留学中の長谷川さん
ロンドンに留学中の長谷川さん
ロンドンに留学中の長谷川さん

── 日本で過ごした10代の頃は、社会課題や環境保全などを意識していましたか?

小学生の時に「エコ」という言葉が盛んに使われていましたが、その頃はまだ自分に関係のある話だとは思っていませんでした。ですが、私の父が南アフリカ人ということもあり、海外で活躍するアーティストや俳優に注目していて、彼らが政治や環境問題、セルフラブについて発信する姿を幼い頃から見ていました。その信念や考えをかっこよく発信できるのが素敵だと感じていたんです。なので私も小さいフィールドではあるけれどエンターテインメントの業界にいる人間として、シンプルにそういう人になりたいと思っているのかもしれません。

ロンドンに留学中の長谷川さん
幼少期の長谷川さん

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自分のスタイルを見つけるのは、洋服を長く愛するための秘訣

── 長谷川さんは日頃からサステナブルなアクションを起こしていますか?

なるべく自転車に乗ったり、高くても環境への負荷が少ない洗剤を使うようにしています。生活のすべてをサステナブルにするのは難しいので、「この部分はマイナスだけど、この部分でプラス!」という感覚で行動しています。それに、自分が無意識にしていることが、実はサステナブルだったりするんですよ。私は元々古着が好きで、お下がりだって着ます。一着の洋服を長く着るのは地球にもやさしいし「え、この行動ってサステナブルじゃん!」と自分を褒めることが自己肯定にもつながります。皆さんも、何か自分を褒められることをするのがいいのではないでしょうか。

ロンドンに留学中の長谷川さん
長谷川さんが普段使っているマイボトル
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── 具体的にどのようにサステナブルなファッションを取り入れていますか?

ファッションは大好きですが、新しい洋服を買う機会は本当に少ないです。環境に配慮してつくられていないと買わないということでもなく、例えば、母から受け継いだハイブランドのバッグや10年以上履いているレザーの靴などは、製造過程で水を多く使用していたりするためサステナブルではありません。ですが、一時のトレンドではなく社会的にも価値があったり、質やデザイン性が高いという場合もあります。私は、このように10年、20年経っても大切にしたいと思えるものを選びたいんです。
でも、私たちがサステナブルな素材を使ったアイテムに手を伸ばさなかったら、その分野の研究が進みません。なので、行動する時はバランスが大切です。「レザーがいいよね!」という話ではなくて、色々な正解が社会問題、環境問題にはあると思っています。

ロンドンに留学中の長谷川さん
長谷川さんが愛用するお気に入りのアイテム

── サステナブルなファッションでは流行に乗れないと考える人も多いように感じますが、上手に取り入れるポイントを教えてください。

ファッションは自分を表現したり、自信をくれたり、ハッピーにしてくれるもの。一生懸命働いて、自分のために洋服を買うのは素敵だと思いませんか?大量生産や大量消費、資本主義の仕組みによって悪い面ばかりがフォーカスされてしまうのは残念ですが、まずはファッション自体を愛さないとサステナブルなマインドに辿りつかないと感じています。なので、若い世代で流行している安価なファストブランドで洋服を買うことも、ファッションを好きになり、「知ろう」と思うきっかけになるのであれば悪いことではないと思います。ファッションを好きになってトレンドを追いかけずに自分のスタイルを持てば、結果的に洋服を長く着れるような楽しみ方ができるのではないでしょうか。
また、社会問題について周りとコミュニケーションを取るのはとても大切で、ファッションはいいツールだと思うんです。「そのニットかわいいね」「これお母さんのお下がりなんだ」だったり、「これはサステナブルな素材でできているんだよ」「かわいい!」といった他愛のない会話が生まれること自体がファッションが持つパワーだと思っています。

ロンドンに留学中の長谷川さん

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大切なのは心のバランスを取りながら
行動を起こすこと

── 若い世代がサステナブルな小さな一歩を踏み出すために必要なことは何だと思いますか?

まずは知ることが実は一番大きなアクションなのではないでしょうか。社会や環境について知った上でどう行動していくのかは人それぞれでいいと思います。何も知らない方が幸せという考え方もありますが、私なら世の中がどうなっているのかを知りたいです。買った洋服やアイテムの説明書を読んでみるなど、気軽にできることからはじめてみるのもいいかもしれません。その商品を販売している企業の理念や使っている素材を知れば、働いて得たお金がどのように巡っているのか理解できますよね。知ることが大人と対等に話し、渡り合える武器になるんですよ。

私はBaby Kiy(※1)ちゃんと仲良くしていますが、彼女は保護犬に関する発信をしています。その影響もあり、色々調べたうえで私も保護犬を迎えました。ペットを迎える際の選択肢はペットショップだけではない。それを知ったうえでペットショップから迎えるのであれば良いと思いますが、何も知らずに選択肢が一択なのはもったいないと思います。

愛犬のエルくん
愛犬のエルくん

── 知るために、どのように情報収集をしていますか?

社会全般、最新の情報を知っておくことが重要だと考えているので、新聞やLINEなどで毎日ニュースを見ています。YouTubeやInstagramでは細かい情報まで見ていません。SNSの声が大きく、それが世間の意見に見えることがありますが、SNSの声は世論ではないので注意が必要です。

── 幅広い世代に影響力がある長谷川さんは、メディアやSNSなどで発言をする際に気をつけていることはありますか?

自分のことを好きな人も嫌いな人も見ている、聞いているというのは意識していますね。その中で自分の考え方の軸を持ち、一方で他にも様々な考え方があることを忘れずに発言するようにしています。特に音声でしか伝える手段がないラジオの時は強く意識しているかもしれません。幅広い世代が聴いているので、声のトーンや嫌悪感を感じないような言葉の選び方を気にしています。それに、ラジオでは番組を持っていてMCとして内容もコントロールできるので「私はこう思うけど、こういう考えもあるよね」といったように、意見に余白を持って話すようにしています。

長谷川さん

生活の中で社会や環境、政治について話すのはとても大事なことですが、そういう場面で誰かの行動や発言に対して矢を向けたくはないですね。自分を尊重して欲しいのであれば、まずは相手を尊重しなくてはいけません。何かアクションを起こすには、自分の心のバランスを取りながら心地よく続けるのが一番大切です。人間関係で悩んだこともありますが、今は「どうでも良い」というスタンスです(笑)いい意味で「適当」にいることも、自身のメンタルのためには重要です。何かを知り、学び続けることは自分の自信にもつながり、継続する力にもなります。

身体を動かすことも心のバランスをとるためには大切
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SNSで発信することが主流になっている今、私たちを取り巻く様々な問題に対して声をあげるのは簡単ではありません。まずは、問題について知って自分の考えを持つこと、そしてそれぞれの考えを認め合うことで、世界が少し変わるかもしれませんね。

元記事はこちら

長谷川 ミラさん

長谷川 ミラ(ハセガワ ミラ)

1997年生まれ、東京都出身。南アフリカ人の父と日本人の母とのミックス。中学生の頃からタレント、モデルなどの芸能活動を開始。高校卒業後に渡英、セントラル・セント・マーチンズ芸術大学へと入学。現在、毎週金曜日にナビゲーターを務めるラジオ番組「J-WAVE START LINE」をはじめ、様々なメディアに出演。また自身でもクリエイティブエージェンシー「jam inc.」を立ち上げるなど、社会問題を伝える活動を精力的におこなう。

X(旧Twitter) : @jenmilaa
Instagram : jenmilaa
YouTube : @jenmilaa6326

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サストモは、未来に関心を持つすべての人へ、サステナビリティに関するニュースやアイデアを届けるプロジェクトです。メディア、ビジネス、テクノロジーなどを通じて、だれかの声を社会の力に変えていきます。

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