「食べることから未来をつくる」 RIKACOさんと考える自分と地球のための選択
2024年7月19日、20日・東京のワールド北青山にて、RIKACOさん主催による「LOVE GIVES LOVE Gathering vol.2」が開催されました。
タレント業だけでなく起業家としても活躍するRIKACOさんは、2020年に、ライフスタイルブランド"LOVE GIVES LOVE"を立ち上げ、より良い社会と自然環境を保ち続けることを目指し、未来の世代のために今自分ができることに取り組まれています。
世代や性別、バックグラウンドに関わらず、「見て、知って、触れて、感じる」ことを通じて、「Self LOVE」の本当の意味を見つけ、「ボーダーレス」な価値観を育むことで、自分が本当に求めるものを自由に選び、誰もが自分らしく輝けるライフスタイルを築くきっかけづくりの場にしたいという想いで本イベントは第2弾として開催。
「体験を通じて自分が輝くために必要なものを探してほしい」と、本イベントでは、より良い社会と自然環境などに取り組むオーガニックやインナーケア、食などのさまざまなお店・団体からの出展のみならず保護犬の譲渡会から食をテーマにした対談も行われました。
自身の健康と地球環境の健康を考えて、身近な選択を見直す
イベント内で行われたのは、RIKACOさんとインスタグラムで300万人以上のフォロワーを持ち、食や動物保護に関する活動も精力的に発信しているインスタグラマーDさんの対談。
職業も世代も違えど、地球環境やサステナビリティへの高い意識を持つお二人の対談の話題は、自然と「食」から地球の健康のために何ができるか、に展開していきます。
RIKACO
わたしは出産を機に食べ物に関する意識が変わってきて、たくさん調べて勉強したんですよね。そうすると、自然と地球に優しい取り組みをしているオーガニックなものにたどり着いた。そしてなるべくオーガニックのものを取り入れた食事をとるようにしてくると、感覚がだんだんと変わってくることを実感しました。
野菜も味をつけずにそのまま食べると、味がだんだんわかってくるんです。
そのように意識して生活をしていると、五感が研ぎ澄まされているような感覚になる。
食への意識が変わったことで、みる世界や選ぶものが変化したんですよね。
出産を機に食べ物に対する意識が大きく変わったエピソードを中心に、身近なことから変化を起こすことで体験した自身の意識の変化についてお話しされました。
そして、RIKACOさんはこう続けます。
RIKACO
食に対する意識が変わったことで、自然と生活全般で自分が使うものを見直すことになりました。スキンケアを含め自分の周りに置くものはなるべくオーガニックなものを取り入れていく。その選択をすることが、わたしたちを健康にするだけではなく、地球を守っていくことにつながっていくんですね。
今でこそオーガニックという言葉が一般的に知られているけど、オーガニックと名乗るための仕組みや生産者さんたちの苦労、取り組みはまだまだ知られていない。
地球が今、大変なことになっていると危機感を持って取り組んでいらっしゃる方は食に限らず、たくさんの分野でいらっしゃる。真摯に取り組んでいる生産者さんと直接つながる機会を創りたいという想いが、今回のイベントのテーマ「Gathering」というコンセプトに込められているんです。
そんなRIKACOさんの想いを受け止めるようにDさんもご自身で取り組んでいる活動について話されました。
D
ぼくは、祖父が糖尿病で亡くなったこともあり、食生活に気をつけるようになったんですよね。それまでお菓子が大好きだったけど、なるべく添加物が入っていないようなお菓子を食べたり、めったに添加物が入っているものを食べなくなりました。
さらに、お仕事でかかわらせてもらった方から、農薬も化学肥料も使わない畑づくりに誘っていただいて、取り組んでいるうちに、土のことや自然のことを学ばせてもらって、それが地球の健康にもつながっていくんだということを肌で実感させてもらっています。
RIKACO
地球のために、っていうととても大きなことに感じられてしまうかもしれないけど、本当に一人一人の選択や活動がつながっていくんですよね。
Dさんのように20代で自分が何ができるだろうかって具体的に考えて、食のことやどうぶつのための活動をされているって素晴らしいと思うし尊敬します。
わたし自身も、オーガニックアドバイザーだけじゃなくて、アロマライフスタイリストとか、身体をケアするリンパドレナージュやスーパーフードビューティマイスターなどたくさんの資格を持って活動することで伝えることを地道に取り組んできているんですよね。
講座をやったり、Instagramで実際の料理をみてもらったりして、特に具体的にできることを伝えることを心がけています。
一人一人ができることをやっていくこと、そしてみんなが疲れている中で、五感を取り戻して研ぎ澄ませていくことの大切さに気が付いてもらえたらいいなと思っているんですよね。
D
そうですね。ぼくも、Instagramを通じて畑のこと、他にも個人的に行っている保護猫の活動のことなど発信をしています。畑の投稿を上げると、海外のフォロワーさんからやインフルエンサーさんからもDMが来るんですよ。自分ができることは発信することなので、実践していることを発信して、動いてくれる人が一人でもいたらいいと思っています。
RIKACO
今、災害とか地震とか、地球温暖化の問題とか、本当に魚が食べられなくなっちゃうとか、たくさんの不安な要素があるし、どんどん研究が進んではいると思うのですが、やはり一般の生活者さんがそういう意識を持ちながら、自分たちの選択を変えていかれるかってことが地球や未来をつくる子ども達を守ることにつながっていくと思うんですよね。
だからこそ、今回のイベントには素晴らしい取り組みをしているお店や人たちに出展してもらいました。繋がることで、自分たちがお金を投資する先が変わっていったり、食べることや使うことの責任が身近に感じられたらいいなと思っています。
RIKACOさんもDさんも、これからもご自身の活動を通して地道に伝え続けたいとお話されていました。
普段からご自身の健康のみならず、地球環境の健康を考えながら、購入するものを選択できると、あらゆる問題に対しても自分事として考えることができる人が増えるかもしれませんね。
五感を研ぎ澄まし、自分らしいライフスタイルを選択
RIKACOさんの想いが反映されたこのイベントでは、世代や性別、思想などのバックグラウンドに関わらず「見て、知って、触れて、感じる」ことで、自身の選択をしてもらうことをコンセプトに、たくさんのつながりが生まれました。
オーガニックの商品を実際に体験できる出展や、保護犬の実際を伝え、譲渡会も開催されるなど、体験や知ることを通じて、それぞれが自分たちのライフスタイルに関わる選択を見直すきっかけになっていた場面も多くみられました。
たとえば、対談で登場されたインスタグラマーDさんが関わるPlannersでは、人間だけではなく、愛犬や愛猫の口にいれるものの選択の見直しも考えてほしいということで、「猫草」を自分で育てる体験ができるキットの紹介をされていました。
情報がたくさんあふれている現在、すぐに自身で調べるとさまざまな情報を得られますが、実際に自分の目で見る。触る。知る。話を聞く。自分自身で体験し、生活の中でのあらゆる場面での選択を研ぎ澄ましていくことで、頭で考えていた時とは違う風景がみられ、日々の食生活や買い物での選択の意識も変わっていくことになります。
自分にとって、地球にとって本当に必要なものを選んでいくためのヒントが五感、自分自身の感覚にあるということを感じられた1日になりました。
RIKACO
2020年に、自ら代表を務めるライフスタイルブランド"LOVE GIVES LOVE"を立ち上げ、より良い社会と自然環境を保ち続けることを目指し、未来の世代のために「今、私ができること」に取り組んでいます。2023年には、「Self LOVE」をテーマに初のイベント"LOVE GIVES LOVE Gathering"を成功させ、多くの人々から共感を得ました。現在はタレント業だけではなく、起業家としても活動の幅を広げています。
インスタグラムのフォロワー数国内57位、Plannersメンバー 。1995年、佐賀県出身で保護猫と暮らしています。『僕とこのコたちのミライの物語り』『コロナ×Z世代』などに出演しています。著書には『間違いだらけのInstagram』『Instagram活用ワザ100』などがあります。
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執筆 藤井るな
編集 林美代子