都市に住む私たちが''森の守り手''に。TALK FOR GREENとは?
TALK FOR GREENとは
2025年9月9日。渋谷某所。
LINEヤフーが運営する「サストモの森」主催のもと、森林再生に取り組む企業や団体から総勢50名ほどが集まり、TALK FOR GREENが開催されました。
このイベントは、森の担い手が不足している現状に対し、都市に暮らす私たち一人ひとりが「森のために何ができるか?」を共に考え、行動するきっかけをつくることを目的に企画されたものです。
基調講演、クロストーク、参加企業によるピッチ、交流会を通じて、森が抱える課題を共有し、企業がどのように森と関わることができるか、その可能性を探る時間となりました。
なぜサストモの森がTALK FOR GREENを開催?
サストモの森が目指しているのは、「森と人がともに育つ社会」です。
都市化の進行により、森と日常的に関わる人は減少し、守り手も圧倒的に不足しています。しかし、大気の浄化や水資源の涵養など、森の多面的な機能は、私たちの暮らしを根本から支えてくれています。
そこで、「サストモの森」は、都市住民に向けた情報発信力を活かし、都市に住む人々を「森の守り手」に変えていくことを目指しています。
この取り組みは、LINEヤフーだけで完結できるものではありません。
企業や団体の垣根を越え、多くのステークホルダーと協働することが不可欠です。その第一歩として、本イベント「TALK FOR GREEN」を主催しました。
基調講演 「未来の森を、いまつくる -大船渡の山火事跡地から-」
基調講演の登壇者は、森林の持続的循環と自然資本の再生を目指す"森づくり"の専門集団、青葉組株式会社CEOの中井照大郎氏。
青葉組は「未来の森を、いまつくる」をミッションに掲げ、自然資本としての森の価値を未来につなぐ林業ベンチャーです。
- 青葉組HP:https://aobagumi.jp
造林業に特化し、放置山林や伐採跡地の引き取りから再生まで、すべてを自社で手がけています。これまでに、累計で東京ドーム約160個分に相当する森林保全を実施してきました。
青葉組が目指すのは「企業の成長に自然資本が貢献する社会」。
これまで主に公共事業として行われてきた育林・造林に、民間企業が関わる新たなビジネスモデルの定着を図っています。
中井氏はこの構想を「自然資本産業」と名付け、2030年までに多くの企業と連携して事例を創出することで、自然資本産業創出のムーブメントを起こすことに挑戦しています。
現在進行中のプロジェクトの一つが「大船渡山火事跡地の再生共創モデル」です。
中井氏から大船渡の現状を紹介したうえで、このモデルについての詳細を解説しました。
大船渡の森の再生には、多くの企業や団体の協力が必要です。この共創モデルは、企業が森の再生に貢献する仕組みとして、参加企業から大きな期待が寄せられました。
クロストーク 青葉組 中井 × LINEヤフー 長谷川
基調講演後、サストモ編集長の長谷川も登壇し、中井氏とクロストークを実施。トークテーマは以下の3点でした。
① 森林再生の課題とは
② 都市の企業が貢献できることとは
③ LINEヤフーができることとは
クロストークは、長谷川編集長が現場で感じている課題について中井氏に質問する形でスタート。
その中で、「情報の非対称性」が話題に上がりました。
森林再生に関心のある企業は多くありますが、実際に森林を所有している企業は少なく、日常業務の中で現場に足を運ぶことは難しいという現実があります。
同様に、現場の側も都市での最新の議論やビジネス動向をキャッチアップするのは容易ではありません。
このような状況下で、都市にも拠点を持ち、大企業での勤務経験を持つ中井氏が率いる青葉組が、「翻訳者」としての役割を担えるのではないかという話が展開されました。
青葉組が仲介役となることで、企業と現場の連携が進むこと、それが企業価値向上に貢献する「共創」の形として提案できることが再確認されました。
クロストークの最後には、長谷川より今後LINEヤフーが取り組む予定のプロジェクトについて発表がありました。
※詳細は後日改めて公開されます
参加企業ピッチの様子
その後のピッチ企画では森林再生に取り組む以下の5社が登壇し、それぞれの取り組みについてピッチを行いました。
- 東急電鉄株式会社 HP:https://www.tokyu.co.jp/railway/company/
- 株式会社ソマノベース HP:https://somanobase.com/
- Comoris DAO 合同会社 HP:https://comoris.co/
- 株式会社Paramita HP:https://paramita.co.jp/
- 株式会社日建設計 HP:https://www.nikken.co.jp/ja/
それぞれユニークな取り組みをしていますが、「日本の森のために何ができるか?」という問いに真剣に向き合って、取り組んでいることがひしひしと伝わってきました。
参加企業の声
- 他社様のお取り組みをお聞きし、とても学びになる時間でした。ぜひまた参加させていただきたいです!
- 森、自然について真剣に考えているメンバーが集まり、刺激になると共に、学びもたくさんありました。
- どの取り組みも期待を感じさせるものでした。こんな形で定期的に話をしていくことが重要だと思いました。
- こうして同じ想いを持つコミュニティができることが次に繋がっていくかと思います!
主催より総括
今回のイベントを通じて、「森の守り手を増やす」ための課題、そしてそれを解決するための共創の可能性を強く感じました。
TALK FOR GREENは、「日本の森のために何ができるか?」を共に考え、共に行動するきっかけの場です。
このイベントをきっかけに、参加企業同士の連携が生まれ、新たなプロジェクトが始動することを期待しています。今後も「サストモの森」は、都市と森をつなぐ架け橋として、様々な取り組みを企画・実行していきます。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
今後の開催につきましては改めて告知をさせていただきます。



