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豊かな未来のきっかけを届ける

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​​団地の子育ては楽しい! UR子育てサポーターが育むウェルビーイングな暮らし

提供:UR都市機構

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子育てはうれしいことや楽しいことばかりでなく、大変なこともたくさんある。

だからこそ、「どうすればもっと、子どもにとっても親にとっても、楽しい子育てができるんだろう? 」と考えているお母さんやお父さんは、少なくないと思います。

全国で約1,400団地(令和5年3月末時点)を運営する独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と、団地のコミュティづくりを担う株式会社URコミュニティは、2022年、子育て世帯に向けた「UR子育てサポーター」という取り組みを開始。

世田谷、横浜、浦安の3つのエリア内の団地で暮らす家族とその周辺世帯に向けて、子育てに役立つ情報発信やイベントを実施し、子育てをサポートしてきました。

「多様な世代が生き生きと暮らし続けられる住まい・まち」を目指すURは、どのように子育て世代の生き生きとした暮らしを実現しているのでしょうか。

横浜でのイベントに参加した親や、子育てサポーターらの話からわかったのは、「イベントなど楽しい場を通じて、ポロッと悩みも口にできる」など、親の精神的なよりどころが生まれていること。

URの企画担当者に話を聞くと、「豊かな自然や広い集会所などがあり、多様な世代の人が集まりやすい団地という環境は、ウェルビーイングな子育てを実現していくのに最適」と考えていることも見えてきました。

イベントに集う親たちの、子育ての充実感がにじむ声

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神奈川県横浜市のUR賃貸住宅のひとつである、コンフォール明神台。

そこで2023年12月、UR子育てサポーターのイベントとして「0歳から楽しめる♪ 親子のクリスマスコンサート」が開催されました。

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集まった14組の親子は、「ママ音楽ユニット♪ショコラッティ♪」による歌やダンスを鑑賞しながら、音楽に合わせて体を動かしたり楽器を鳴らしたりする「リトミック」を体験。

『あわてんぼうのサンタクロース』や『ジングルベル』など、クリスマスにちなんだ曲でのリトミックをはじめ、『きよしこの夜』の演奏やサンタクロースの絵本と絡めた劇なども鑑賞しました。

最後には団地の自治会の副会長がサンタクロースの姿で登場。クリスマスプレゼントが配られると、子どもたちは大喜びでした。

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実際に参加したお母さんたちからは、「楽器を使って歌に参加できる形になっていて、子どもがすごく楽しそうだった」「幼い子どもはなかなかコンサートに連れて行けないので、こういう豊かな体験ができる場があってうれしい」といった声が上がりました。

コンフォール明神台では季節感を楽しめるイベントも定期的に開催。その中には、見守り保育で子どもたちを預けながら、親だけが参加できるイベントもあります。

「まだ1歳や2歳くらいの年齢だと、家の中で子どもにかかりっきりになってしまうのですが、以前、ジュエリーケースを手づくりするお母さん向けのイベントに参加したときは、自分の作業に集中できてすごくリフレッシュになりました」

定期的にイベントに参加するお母さんたちの声からは、子ども目線だけでなく親目線も大切にした企画内容になっていることが伝わってきました。

「私たちが『こんなイベントがあったらいいな』と思っていることをもとに企画してくれるのもうれしいポイント。毎日にちょっとした楽しみが増えた気分になりますね」

さらに、イベントをきっかけとして新たなつながりが生まれ、暮らしの中に安心感や充実感をもたらしていることも見えてきました。

イベントで軽く挨拶だけしたママさんと、団地での散歩中に偶然、顔を合わせることもあります。小さい子どもを育てているうちは一日中大人と会話しないこともしょっちゅうなので、散歩中にちょっと挨拶を交わすだけでも心が晴れやかになるんです」

「楽しい場」から、悩み相談できるマインドや地域とのつながりが生まれている

UR子育てサポーターの取り組みは、「子育てに役立つ情報発信」「楽しい子育てイベントの開催」「子育てに関する相談対応」の主に3つ。

それぞれの取り組み内容はどんなふうに考えられているのか?

横浜エリアを担当する鈴木優希さん、世田谷エリアの熊谷絵美さん、浦安エリアの菊地真弓さんの3人の子育てサポーターに聞きました。

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左から、浦安エリア担当・菊地真弓さん、横浜エリア担当・鈴木優希さん、世田谷エリア担当・熊谷絵美さん

3つの取り組みの中でも特に注力しているのは、Instagramでの情報発信。イベントの告知はもちろん、子育てに役立つ地域の情報から、「夏の暑さ対策」や「イヤイヤ期の対応の仕方」などのコラムも発信しています。

世田谷エリアで4つの団地を担当する熊谷さんは、「世田谷区にはいろいろな子育て支援施設があるのですが、点在していたり、意外とお母さんたちが把握していないことも多いので、それぞれの団地から徒歩で行けて、親子で楽しめるスポットを発信している」と言います。

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浦安で4つの団地を担当する菊地さんは現在、子育て支援を担うまちの人たちの顔が見える情報発信を進めています。

「自分の子育て中は、人見知りがゆえに子育て支援センターのような場所を利用しづらかった経験がありました。そこで、施設の雰囲気や働くスタッフさんのパーソナリティを発信していくと足が向きやすくなるんじゃないかと考えたんです」

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イベントの企画運営も、3人がそれぞれのエリアを担当。

首都圏では行政やボランティア団体が親子に向けたイベントを毎月実施している中、菊地さんや熊谷さんが一番大切にしていることに挙げたのは、親へのヒアリングやアンケートをもとにして、子育ての当事者が本当にやりたいことを企画すること。

また、横浜エリアを担当する鈴木さんが大切にしていることに挙げたのは、地域との新たなつながりを生むことでした。

鈴木さんは2023年9月には行政と連携して子育てサロン「プチ☆スター」を立ち上げ、サロン内でのイベントを通じて、自治会とのつながりや参加者同士の交流を生み出しています。

「子育てサロンでは、地域の保健師さんや幼稚園、児童委員の方々と連携してイベントを企画運営しています。親御さんが私たちサポーターだけでなく、地域の方々とつながれる機会を増やしていくことで、何かあったら相談しにいけるようなつながりを強められるといいなと思っているんです」

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UR子育てサポーターでは、子育てに関する悩みに応じて子育て支援センターやこども家庭支援課等につなぐ「相談対応」も行っています。

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前職は市役所で保健師をしていた鈴木さんは、「他者との関わりが希薄になっている現代では、専門機関に相談するほどでもないけれども誰に言えばいいのかもわからないような"ちょっとした悩み"を抱えながら孤立感を募らせているお母さんがすごく多い」と言います。

鈴木さんが「イベントでは、『楽しいこと』をきっかけに集まったお母さんたちの間でちょっとした会話が生まれ、そこで悩みをポロッと口にするような感じです」と明かすと、熊谷さんも、「職場復帰への不安とか、親御さん自身の悩みも口にされています」とうなずきました。

相談を聞くときには、『評価しない』というスタンスを意識しています」と語るのは菊地さん。正論で返すことなく、同じ目線に立って寄り添うことを大切にしているのは、3人に共通する姿勢でした。

団地を核とした地域全体での子育てが、ウェルビーイングな暮らしにつながる

子育てに役立つ情報発信に留まらず、親子同士の関係性づくりや地域とのネットワークづくりなど、コミュニティづくりにまで力を注いできたUR子育てサポーター。

企画立案から約2年半、企画担当者はどのような手応えを感じているのか、UR都市機構の三宅孝幸さんに聞きました。

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子育てはひとりで抱えるつらいものではなくて、団地や地域全体で行う楽しいものであると感じてもらいたいという思いでやってきましたが、それがちょっとずつ実感できる形になってきています」と三宅さん。

イベント会場で出会った初対面のお母さんたちが、イベント後に一緒に楽しそうに帰る光景を見て、このように感じたそう。

また、UR子育てサポーターに取り組む中で、団地での子育てのよさも改めて感じていると言います。

URの団地には、豊かな自然や遊具、みんなが集まれる広い集会所があって、大きな公園の中に住宅があるような環境です。子育てを始めるにはもってこいの場所ではないかと思います」

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コンフォール明神台では、広い団地の敷地を使って、運動会を控える小学生向けにアスリートが走り方を教えるイベントを開催した

UR都市機構の前身である日本住宅公団は戦後の住宅不足を解消するために設立された公的機関。時代ごとのニーズに合わせた取り組みを展開し、子どもから高齢者まで多様な世代の暮らしをサポートしてきました。

全国約70万戸のUR賃貸住宅を管理しハード面が充実した現代は、ライフスタイルの多様化や少子高齢化等への対応による"豊かなくらし"の提供といったソフト面にも力を入れており、UR子育てサポーターもその中で生まれたものです。

「URの団地に暮らす子育て世帯の方々にアンケートを実施したところ、両親と離れて暮らしていたり、別の土地から引っ越してこられた方から、『人とのつながりをつくれたらうれしい』『行政のサービスなど、子育てに役立つ情報を知りたい』という声が多く聞かれました。そういったニーズに応えるべくUR子育てサポーターが立ち上がったんです」

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クリスマスコンサートには団地外に暮らす親子らも参加し、団地のうち・そとの境界線なく地域住民が混じり合う様子がうかがえました。「団地を核としたつながりを生み続け、地域全体に賑わいをつくっていきたい」と三宅さんは意気込みます。

「今後も多世代の方々が交流できるイベントの開催はもちろんのこと、日常の風景として、子どもは高齢者に見守ってもらいながら屋外で遊ぶとか、高齢者は遊んでいる子どもから元気をもらうといったような、団地ならではの"ゆるやかなつながり"をつくっていきたい。それが、団地で暮らす安心感や満足感となり、それぞれのウェルビーイングな暮らしにまでつながっていくと思っています」

【UR都市機構の関連ページ】
・UR賃貸住宅
・地域医療福祉拠点化の取組み
・UR公式note

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