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豊かな未来のきっかけを届ける

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被災者である自分たちが今やるべきこと

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2020年7月の開店から1年足らずで「ミシュランガイド北陸2021」の一つ星に選ばれ、国内外から客が訪れる「予約困難店」となった七尾市の日本料理店「一本杉 川嶋」。昨年1月の能登半島地震で、国の有形文化財にも選ばれた築92年の古民家を利用した店舗は大きな痛手を受け、いまだ営業再開にはいたっていない。店舗の取得や改装に要した約1億円の借金は残ったままであるが、それでも地元のためにと復活を決めた料理人の胸のうちを探る。

「残ったのは借金1億円」能登半島地震で被災した料理人が直面する復興のジレンマ

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飲食店がひとつ町から消えることは、歴史や地域経済に波及すると気づいた川嶋さん。自らも被災者であるが、自分たちがいまやるべき事に徹して、人々に安心を与えることにより、自らも救われているのだという。能登半島は、復興はおろかいまだ復旧途上にある。「一本杉 川嶋」の再開は早くて2026年春の見通しだ。店の再開は七尾の一店舗の復活だけに留まらない。もともと店の評価をあげてきたのは、地域の方々や生産者との信頼関係をしっかり築いたからこそ「能登で良い食材は川嶋のところへ」という流れができたためだと言う。

料理は人を幸せに導くキラーコンテンツになりえる。そこでしか体験できない食の記憶をもとめて、わざわざ遠方から訪問する人は多数存在する。地域の関係者たちと一緒に復活するという能登半島のしなやかな地域づくりをいつしか旅行者は目にすることだろう。
「レジリエンス」という体験が観光の新たな切り口につながる未来がくることを願いたい。

著者
株式会社博報堂 テーマビジネスデザイン局 玉田淳也

Okazaki Akiko

RESILIENT LIFE PROJECT

レジリエントライフプロジェクトは、自然災害のリスクをはじめ、社会に起因するリスク、そして個人に起因するリスクに至るまで、あらゆるリスクが生み出す困難を乗り越えるための「レジリエンス」を高め、より豊かな生活の実現を目指すための、官民が連携した取り組みです。
レジリエントライフプロジェクト 公式サイト

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サストモは、未来に関心を持つすべての人へ、サステナビリティに関するニュースやアイデアを届けるプロジェクトです。メディア、ビジネス、テクノロジーなどを通じて、だれかの声を社会の力に変えていきます。

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