海森モリTV 第9話:アマモ場に大きな変化
日本が大好きで、日本語が堪能なイケメン外国人グループ「ASE BOUND」が、江の島の海に森をもどすために汗をかく番組「海森モリTV」の第9話です。
映像一覧- 第8話:波浪対策1号・2号を海に設置 2代目アマモを植える
- 第7話:2代目アマモをエノスパ前と西浦に植えます
- 第6話:2代目アマモちゃん8ポット50株を西浦漁港へ
- 第5話:「2代目アマモの成長観察」
- 第4話:「アマモちゃん全滅」
- 第3話:「アマモの選択」
- 第2話:「海の森ってなに?」
- 第1話:「紹介」
「本日は2019年5月20日、2代目アマモの観察に江ノ島にやってきました。」
「その前に何かおいしそうな匂いがするので、こちら『海産物 丸だい』にやってきました!」
「なんか海のおいしそうな匂いがする! ここから匂って。おいしそうな匂いがする、どこだ?」
「これこれ、丸だいの伝説のイカの塩辛発見!」
「すいません、この伝説の塩辛、食べさせてもらってもいいですか?」
「はいどうぞ、召し上がってみてください」
「ありがとうございます」
「このイカの塩辛は、めちゃめちゃ美味しいって、みんなから聞いてるんですけど、どんな感じで作られてるんですか?」
「これは完全に手作りですので、約1週間かけて作って、毎週木曜日に店頭に並ぶように販売しています」
「すぐ無くなっちゃうと聞いてますが」
「そうですね、大体3日から4日くらいで完売することが多いですね」
「やっぱりこのイカも、海底に森ができないと、卵を産めませんよね?」
「そうですね、やっぱりキレイな海がないと、イカも育たないので」
「海をキレイにしないと、これも食べられなくなると」
「そうですね」
「じゃあ、これをいただきますして、よろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ。召し上がってください」
「やりました! ここにご飯を持ってきましたよ。マイご飯持ってきちゃいましたよ」
「いい匂い! 強すぎず、まろやかな感じで」
「行きますよ! on the Rice!」
「江ノ島丸だいの伝説のイカの塩辛を、いただきまーてぃん」
「ハンバーグ! あ、間違えました。おいしい、本当においしいこれ」
「イカの塩辛ってキツイ感じがするときもあるんですけど、優しくて、海の香りもして、イカの歯ごたえもあって、とっても美味しいです!」
「このイカの塩辛も、海がキレイじゃないと食べられません」
「やばい、2代目アマモを見る時間だ」
「ごちそうさまでした」
「さあ、今日はですね、いよいよ西浦と、えのすぱに植えたアマモを見てきていただくわけですけれども、ちょっと復習をしたいと思います。」
「今こちら、えのすぱなんですけれども、4月14日に14ポット植えましたよね。で、4月24日に、その14ポットがちゃんと根付いているかどうか、見てきていただいたら?」
「根付いてました」
「はい、その4月の24日に、波浪対策1号、穴が開いている枠と、波浪対策2号、穴が開いてないもの。それぞれに10ポットずつ植えたので、何もしてないやつが14ポット、波浪対策、穴が開いている1号の方にも10ポット、開いてない波浪対策の方に10ポット、合計34ポットを今日、ダイビングショップNANAの輝ちゃんに、見てきていただきたいと思います。どうでしょう?」
「たぶん、あると信じて見てきたいと思います」
「4月24日から今日の5月20日まで、海はどういうコンディションでしたか?」
「とくに大きく荒れた日は、たぶん無くて、でもいま水温がどんどん上がってきている。だからアマモ的には、そろそろ枯れてきていい」
「そうですね、そろそろ枯れて、種が落ちるということですね」
「だからそういう意味で、枯れてきている可能性はあると思うんですけど」
「そうですね。ちゃんと生えてたら、今日食べた塩辛のイカちゃん、アオリリカが卵を産んでる可能性は?」
「ここは、ちょっと無いかもしれないですね」
「ない!?」
「ここはちょっと浅くて無いですけど。違う、もうちょっと小型のイカとかが卵を産んでたり、あとエビとか甲殻類がそこを住処にしていたりとか、そういう可能性は十分にある。それこそタツノオトシゴとかが住みだしてる可能性のほうが、アオイリカが卵を産んでるよりは、あるんじゃないか」
「けど、ここにすごい森ができたら、どんどん奥の方までいってね」
「じゃあ、ドキドキですけども、34ポットのアマモを見てきてください。よろしくお願いします!」
えのすぱのアマモは、どうなっているのでしょうか?
「穴あきは、ないです」
「ない!!」
「1個もないです!」
「1個も!」
「どうです?」
「穴なしもないです!」
「穴なしもない?」
「対策なしは全部あります」
「14ポット? すごい! 唯一生き残った!」
「余計なことしない方がいいってことかも」
「そうかもね」
波浪対策をしていないアマモ群だけが、すべて生き残っていました
「何もないやつは、しっかり根付いてますね、よかった」
波浪対策穴なし2号
「うわ、すごい。海藻が、ヌルヌル。あ、これ岩ノリだ! ノリだ! ノリがここにくっついてる」
「水中は、どんな状況だったんですか?」
「この錆びてる部分が、本当はここまで砂で埋めてたんですけど、波の影響とかでここが出ちゃってて、この錆びてない部分は全部砂の中に入ってた。だから簡単に表現すると、ここは砂なんだけど、なんとなくこういう感じで砂が来てて、ここに空間ができちゃってたんですよ。だから、もしかしたら、何となくいつもの海の感覚で言うと、同じ波が来た時に、何もないアマモは普通に波を受けるけど、この人たちはここにビル風みたいにもっと強い波が入っちゃって、より強い波を受けちゃった可能性はあるかな」
不安を抱えながら、西浦を調べます
「もっと増えていればいいのですが」
「今NANAさんに潜ってもらっているのですが、アマモが発見できないということで、不安になっています、ドキドキするな」
「そんなに見つからない?」
「あ! こっち来てる」
「大変、コウイカが卵産みつけている」
「イカの卵だらけ? すげー、マジで!! ちょっと感動的じゃない、コウイカの卵だらけだ」
「まずアマモどうだった?」
「すごいよ」
「アマモが増えてた?」
「増えてると言うか、背丈がけっこう高くなってて、ほんとに森みたいな」
「もうバッチリ」
「こんなに伸びてて、全部のアマモの下に大量のコウイカの卵がついてる」
「イカ来てました」
「間違いなくコウイカだと思う、こんな大きいイカなんだけど、もう何百個という単位で産んだ」
「こんなにたくさん付いてるの初めて見ました」
「ほんと? じゃあ、2人もちょっと感動?」
「あと1カ月くらいしたら生まれると思う」
「今日はえのすぱ前、西浦と2カ所のアマモをチェックしてきました。えのすぱ前の方は残念ながら、波よけを作った2つのものはすべてなくなってしまって、何もしなかった方がバッチリ育っていました、根をしっかり張っていました。西浦のほうは、こっちは本当にすごくて、アマモは倍の高さくらいまで成長して、全部が根を張って何ポットか数えきれないくらい1つの森になっていて、そこにコウイカという大型のイカが大量の卵を産んでいました。まさに海のゆりかごになっていて完璧な状態でした」
次回、アマモやコウイカの卵はどうなっているかをお伝えします
- ゴミ拾い・環境ポータルサイトBLUE SHIP (海と日本プロジェクト)参照
【BLUE SHIP主催】日本財団・NPO法人海さくらhttps://blueshipjapan.com/