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海森モリTV 第14話:4代目アマモの種まき

    

海創造プロジェクト


江の島の海には、かつてタツノオトシゴ生息していました。そんなタツノオトシゴが戻ってくるくらい海をキレイにするために、江の島の海に森をもどす「海さくら海創造プロジェクト」を追う番組「海森モリTV」の第14話です。

映像一覧

本文

「海森モリTVをご覧の皆さん、こんにちは! 7月14日火曜日。今日はですね、4代目アマモの種植えをしたいと思います」

「4代目こそ絶対にがんばってですね。江の島の海にアマモを根付かせたいと思いますので、しっかり植えたいと思いますので、よろしくお願いします。では、行ってみましょう! Go!」

「いきなり......我々のアマモをですね、育ててくださっている山木さんが、出迎えてくれております。山木さん、おはようございます」

「今回は3種類のアマモの種を植えることになります。1つはですね、3代目アマモがこちらで育ったときに、とったアマモなんですけれども、このアマモの種というのが、良質なものと、ちょっとそうではないものがあると言うので、良質なものが100粒、そうでもないけれど発芽しそうなものが16粒。それと2016年に、山木さんたちがとってくれた種。合計3種類の種を植えるような形になります」

「1ポットに対して5、6粒植えるので、100ポットを4代目アマモとして育てます。すくすく育ってほしいと思うので、みんなで心をこめて、今から種植えをしたいと思います。では山木さん、よろしくお願いします」

「第1ステップ、土づくりをしたいと思います。山木さん、何ですかこの重たい土は!?」

「これは川砂ですね」

「川の砂? あそこにある茶色いのは?」

「これはバークたい肥と言って、植物を少し腐らせたものって言うのか、発酵させたものですね。これがアマモの生育の栄養分になるものです」

「そうなんですね。ちょっと匂いを嗅いでもいいですか? 川砂とバークたい肥を混ぜると言うことですね......カブトムシが育ちそうな感じですね」

「川砂をチョキチョキと開けます。ちょっと川砂の匂いも嗅いでみないと......あまり匂いはしません。なんかサラサラした感じの砂浜みたいな。砂浜も、川から流れてきている土もありますもんね」

「これを、皆さん腰に注意して、ここに入れます。川砂入れますよ......はい、川砂入れました」

「バークたい肥です。これを半分くらい入れます」

「いま川砂とバークたい肥をかき混ぜているんですけれども、カキ殻を入れる!? 山木さん、この中にカキ殻を入れるんですか!? これは何で入れるんですか?」

「これはアマモの根っこがよくカキ殻に絡みつくということと、あとは酸素が行き渡るようになります」

「そう言ったいろんな効果があるということで、カキ殻を入れたいと思います。またこれを半分くらい。これ3代目アマモのときも入れてました?」

「入れてたと思います」

「あ、そうですか。じゃあ、これを混ぜたいと思います」

「なんでしょうね。なんか本当に水分を吸ってくれそうで、中に気泡というか空気が入りそうな、ちょっとフカフカ感もあるような。そんな土になりましたね」


「はい、土ができました。土をこのポットの中に入れるんですけれども、このポットが特殊なポットなんですよね?」

「そうです。海の中で自然に分解するポットです」

「これを土を入れて、種を入れて、またお布団みたいに土をかぶせてあげるんですけれども、アマモが生えてきたら、これごと海に入れると、ちゃんと分解されるポットを使っております」


「はい、このですねアマモを育てる上で、この真水にひたす、これが大事らしいです」

「いま僕とスタッフ2人、合計3人で、こちら15ポットが6トレイあるので、90ポットのアマモを植える準備ができました。見てください、砂を線まで入れるんですけれども、実際に水に入れると土が下がってきます。なので、継ぎ足しで砂を入れて、これくらいの砂の量になったという形になります」

「それではいよいよ次はですね、種をまく、この上に種を5粒ずつまくということをやっていきます。丁寧に大事に植えていきましょう」


「こうやって種を植えているけど、いま相模湾そのものにアマモがどんどん無くなっちゃってるから、この種自体がほんとに貴重なんですよ」

アマモの種が貴重? 山木さん教えてください!

「葉山のアマモは近年、非常に衰退をしてなかなか種をとる機会がないんです。今回の種も2016年にとった種です。アマモの種は2017年以降、まとまった数でとれていないという現状があります。ですから非常にこのアマモの種というのは貴重です」

「真名瀬も昔たくさん葉山の海にアマモが生えていたのに、2017年からどんどん無くなっちゃいましたね。その理由は何ですか?」

「一つには海の温度がだんだん上がってきて、高水温になって、とくに夏場に温度が上がってくるとアマモが育たない。もう一つは台風でせっかくできたアマモ場が流されてしまう。あとアマモを食べてしまう生き物が増えてきたことですね」

「ウニはどうなんですか?」

「ウニは、アマモがいるところには出てこないので大丈夫。いま心配なのは、タツナミガイという軟体動物ですけれど、海底をはっている動物がほかにエサがないものですから、アマモを食べてしまうことが観察されています」

「そういう本来アマモを食べない魚たちも、温暖化によって黒潮にのってきているということですか?」

「アイゴはよく見かけるようになりました。アマモのところまではアイゴはまだ来ないですけど、ボラが来てアマモを食べているところをよく見ます」


「2016年の真名瀬の種を70ポット、3代目アマモから上質の種を16ポット、上質ではないけど普通の3代目アマモを4ポット、合計90ポット。1ポットに対して種を5粒入れました」


いよいよ水槽に入れます。冬の海中と同じ水温です


「がんばれ、がんばれー! 楽しみに来るぞー!」

\ さっそくアクションしよう /

ひとりでも多くの人に、海のイマを知ってもらうことが、海の豊かさを守ることにつながります。

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サストモは、未来に関心を持つすべての人へ、サステナビリティに関するニュースやアイデアを届けるプロジェクトです。メディア、ビジネス、テクノロジーなどを通じて、だれかの声を社会の力に変えていきます。

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