海森モリTV 第19話:ダミーアマモは残っているか!? そして、感動的な出来事が......
江の島の海には、かつてタツノオトシゴ生息していました。そんなタツノオトシゴが戻ってくるくらい海をキレイにするために、江の島の海に森をもどす「海さくら海創造プロジェクト」を追う番組「海森モリTV」の第19話です。
映像一覧- 第18話:工藤先生とともに4代目アマモ場調査
- 第17話:4代目アマモちゃんの成長観察 え!? 枯れている!?
- 第16話:4代目アマモちゃんは、元気に育っているのか!? 観察にいきました
- 第15話:江ノ島の海に4代目アマモが根付く場所はあるのか!?調査
- 第14話:4代目アマモの種まき
- 第13話:荒れ狂う海、3代目アマモの運命は?
- 第12話:3代目アマモちゃんを植える
- 第11話:我々が育てた小さな藻場が消失
- 第10話:藻場の生育確認とコウイカの卵は無事!?
- 第9話:アマモ場に大きな変化
- 第8話:波浪対策1号・2号を海に設置 2代目アマモを植える
- 第7話:2代目アマモをエノスパ前と西浦に植えます
- 第6話:2代目アマモちゃん8ポット50株を西浦漁港へ
- 第5話:「2代目アマモの成長観察」
- 第4話:「アマモちゃん全滅」
- 第3話:「アマモの選択」
- 第2話:「海の森ってなに?」
- 第1話:「紹介」
本文
「こんにちわー!! 今日は12月25日ですね、メリークリスマス」
「先月は11月27日に、アマモを3箇所に植えました。それぞれチャーシューだとか、きりたんぽバージョンとか植えたんですけど、4代目アマモのために、どういう植え方がいいのかと言う......そして今日、果たしてそれが残っているのかと......ドキドキしています」
「そこで今日は、でいとう丸の船長・北村さんと、ダイビングショップNANAの輝ちゃん、そして雅美先生なんですが......今日なんで雅美先生が映っているかというと......あだ名は?」
「ケンです!」
「犬と書いてケン。そのあだ名は、自分の飼っている犬の名前がポチでもなく、犬に犬という名前をつけたから、ケンというあだ名がついたという。しかもそれだけじゃないんですよね、鼻が利くと。実は昨日けっこう海が荒れていて、濁っているかもしれないので、ケン=ドッグの鼻を使って、この間植えたアマモの場所をね、探していただこうかなと思います」
「察知したいと思います」
「お願いします。で、残ってたものが、良い植え方になるわけですね」
「そうですね。でも全部残ってたらどうします?」
「全部残ってたら......考えましょう。それはそれでいいことなので」
船がゆれる
「カメラマンがふらついております。大丈夫か(笑)。ということで、今日は輝&ドッグで探していきたいと思います!」
船で移動
「いま輝ちゃんから報告がありまして、どうやらダミーアマモ2個残ってるらしいです。何が残ってるのか、その植え方が良かったんじゃないかなと思います。昨日、嵐だったので、残っているということは、その植え方をすれば根付く可能性はありますね。よかった! 何が残ってるんだろう」
「俺が見逃しちゃってたかもしれないけれど、去年植えたアマモがちょっと残ってる!」
「去年植えたアマモが、ちょっと残ってるそうです! マジで!?」
「だから俺が、1年前のアマモを見つけられなかった......」
「根だけ残ってて生えてきたんじゃないの? 1本?」
「いや、5本くらい」
「5本!? 去年のが5本残ってるそうです、本当のアマモが」
「1年間、越えたんだと思う」
「1年越えた!? やったね!! まだ3代目が生きていた!」
「僕が去年見つけられなかったから......申し訳なかった......5株くらい残っていた」
「5株!!」
「これくらいの大きさ? じゃあ去年のやつじゃないよ、いま生えてきているやつ。だから、根が残っていたんだ」
「そういうことか、出てきたから見つけたんだ!」
「もしかしたら2代目かもしれない」
「それがちょうどね、ほんとダミーアマモを植えた1メートル、そのへんにあったの。だから最初ダミーを見つけて、『あー良かった』と思ったら......」
「ダミーアマモの横に本物があった! めちゃくちゃ嬉しくない!? 何代目なんだろう?」
「砂利を敷いてあったのを感じたので......(2代目?)」
「さて4種類植えましたけど、何が残っていましたか?」
「きりたんぽと、あと紐で結んで重りをつけたバージョン」
「毒まんじゅう! ということは、重いやつが両方とも。そのほかの普通のやつは浮力があるから、浮いていっちゃた」
「よかった、逆に2つになって」
また場所を移動
「輝ちゃんに今から行ってもらうのが、漁師さんが言ってた場所の手前、そして奥の方、黄色いブイのある方が前回1番良かった場所です。はい、お願いします」
「さっきの西浦よりも、こっちのほうがやっぱり波の影響がないみたいで、いま輝ちゃんから『砂が舞っていない』と。透明度も良いらしいので、やっぱりこっちの方が良いんじゃないかなと感じます。前回工藤先生もこっちの砂地が良いと言っていたので、悩みます」
「最初植えたときは、僕たちが人工的にアマモ場の再生で植えたけど、今年生えたというのは、自然の中で自分たちで、そこに息づこうとしてくれたっていう......なんか、『海さくらのみんな頑張ってるから、俺らも頑張ろう』って根付いてくれたような、そんな感動をもらいました」
「いま前回1番良かった場所に潜ってもらってます、黄色のブイが目印です。さあ、どうなってるか」
「おつかれさま!」
「先ほどはダミーアマモが2個残っていたと、きりたんぽと毒まんじゅう型。そして、2代目か3代目か分からないけどアマモが5株くらい、生えていた! 大成果! 感動しました!」
「あれ、あのままいきますよ、多分」
「本当に嬉しかったです。みんなの思いが5株にのった気がする」
「いまその後に、漁師さんが元々生えていたというアマモ場を見てもらったんですけど、最初は2番目に良いと言われているところ......何個残ってました?」
「2つです」
「また2つ!? きりたんぽと毒まんじゅうが、残っていた。やっぱり良いわけですね」
「きりたんぽと毒まんじゅうが良いのか、ほかのが浮いていっちゃうのか。でも、あれで良いんじゃないでしょうか」
「分かりました。そして、1番良いとされていた黄色のブイの場所は、何個残ってましたか?」
「そこは3つ」
「3つ! きりたんぽ、毒まんじゅう、そしてもう1個は?」
「もう1個は名前忘れちゃいましたけど、絶対残ってるでしょっていうヤツ」
「スペシャルバージョン! ということは、きりたんぽ、毒まんじゅう、宇宙船、そのへんが良い感じだと。波はどうでした? 一番良いと言われていた場所が、良かったですかね?」
「そこが1番波紋とかはなくて、確かに波が穏やかな感じはしましたけど、やっぱり最初のところで何年か前のアマモが出てきちゃったりすると、そっちも捨てがたい」
「それは、そこに思い入れがおありだからと言う?」
「いやでも、実際に残ってましたからね。僕の意見としては、分けて植えるのが良いんじゃないかな、と思いました」
「分かりました、ありがとうございました!」
「はい、無事に終わりました。昨日は波が荒れていて、今日できるか心配だったんですけれども、無事にできました。西浦の方は......全部なんですけれども、きりたんぽバージョン、毒まんじゅうバージョンというのは、すべてに残っていたので、その植え方は波にも耐えられるんじゃないかというのを学びました」
「そして、アマモが生えていたと! しかもさっき聞いたら、アマモは5株くらい生えているんだけれども、その周りは1メートルぐらいの円に根が絨毯のように生えていたらしいので、もしかしたらこれから5本以上、どんどん生えてくる可能性があります。本当にそれは感動しました! 2代目が残ってたのか、3代目が残ってたのか分かりません。ですけど確実に夏を越して、またこうして生えてきてくれたこと。本当にこの年末、久々の感動をですね、体で味わいました」
「西浦じゃない、漁師さんが生えていたと言うところもですね、波の影響が少なくて光もある程度あるので、そこもベストじゃないかと思ってますので、4代目のアマモの成長を見ながらですね、2021年、またアマモ場を復活できればと。もしかしたらファイナルアマモになるかもしれません。だけど、2代目か3代目が残ってて、大感動でしたー! ということで、良いお年をー」